2019年も終盤ですね。今年も缶詰博士にいろんな缶詰を紹介してもらいましたが、過去記事を眺めてみるとひとつ足りないものが。それは吉野家の牛丼の缶詰です。
「気付いちゃいましたか。アハハ」と、動揺を隠すかのように笑っている博士(絶対忘れてたっぽい)。今年最後にしっかり紹介していただきましょう!
大事なのは飯
おぼえてますか、牛丼缶。吉野家が5月31日に発売した画期的缶詰で、正式な商品名は「缶飯牛丼」という。つまりこの缶詰にはご飯も入っているのだ。ゆえに画期的なのであります。
常温か、それとも湯せんか
この缶詰には食べ方が書いてある。常温でも食べられるが、湯せんで温めればさらに美味しいとのこと。
僕は発売当時、常温のままで食べてみた。甘辛く煮込んだ牛肉と玉ねぎの味、つまり吉牛(よしぎゅう)の味が再現されており、その下にある玄米ご飯もほどよく柔らかくていい印象だった。
今回は、よりおいしいという湯せんにトライしてみる。
タイマー必須なり
小鍋に湯を沸かして缶詰を投入。そのまま弱火でぶくぶく湯せんする。
さば缶とかやきとり缶を温めるときは、沸騰したら火を止めて、あとは余熱で温めれば充分。でもこの缶詰はご飯がぎっしり詰まっているので、弱火で加熱し続け、中心部までしっかり温める。
火を止め忘れると缶が膨らんで危険なので、タイマーを使ってきちんと時間を計りましょう。
常温とは香りが違う
今年最後の儀式であります、ご唱和下さい。開缶!
真っ先に立ち昇ってくるのは缶詰レトルト食品特有の匂い。具体的に申せば、かぼちゃやさつま芋を煮たときの甘い匂いに似ている。温めたことで、常温のときよりもその匂いが強めになった。
ただ、牛丼はもともと甘い匂いを持っている。同系統の匂いなのであまり違和感はないです。
玄米が缶所
かくのごとし。ご飯の上に牛肉を乗っけて、ひと口いただく。
牛肉がとても柔らかい。お店の牛丼とは違う食感だ。それでいて脂身の甘み、赤身の歯触りはちゃんと楽しめる。
ご飯もかなり柔らかい。米粒は立っているけど、全体としてはおかゆレベルの柔らかさだ。歯応えが欲しい人は常温で食べたほうがいいと思う。
このご飯は「金のいぶき」という高機能玄米を使っている。白米に比べて食物繊維が約7.8倍もあるので、お通じ方面の改善にも役立つと言われている。
というのも、この牛飯牛丼缶は災害食として販売されているのだ。もし大災害が起こって避難生活を余儀なくされたときには、環境の変化によって老若男女関係なく便秘になりがちだという。だから吉野家は金のいぶきを使って商品化したのであります。社会的に意義がある缶詰なのだ。
それに、避難生活で吉牛が食べられたら嬉しいですもんね。
缶詰情報
吉野家/缶飯牛丼 160g 6缶セットで4,860円(税別)
同社直販サイトで購入可