いつのまにか立秋も過ぎましたが、蒸し暑さはまだまだ健在。きりっと冷やした白ワインが美味しいです。合わせるおつまみも「あっさり系のものばかり選んじゃいますね」などと話しているところにやって来たのは缶詰博士。

「缶界には"白ワイン蒸し"というジャンルがあるんです。白ワインのお供に間違いなし。ドヤっ!」と取り出したのは、つぶ貝の白ワイン蒸しというグルメ缶詰。こんなものまであるなんて、缶詰の奥深さはもはや沼ですか?

  • 明治屋/おいしい缶詰・北海道産つぶ貝の白ワイン蒸し70g 450円(税別)(写真:マイナビニュース)

    明治屋/おいしい缶詰・北海道産つぶ貝の白ワイン蒸し70g 450円(税別)

つぶ貝を洋風に

つぶ貝が好きだ。むっちりした弾力があって、かんでるとじわじわうまみがにじみ出てきて、「この後のジンセーずっとかんでいたい」と思ってしまう。速攻でうまみを繰り出すはまぐりやあさりとは別の魅力であります。

つぶ貝は刺身や煮付けで食べることが多いけど、洋風にしてもおいしい。例えば白ワインで蒸して、レモン&ガーリックを利かせたりしたらどうなっちゃうのか。それをやっちゃったのが、明治屋・おいしい缶詰であります。

  • 北海道産つぶ貝の白ワイン蒸し内観

    北海道産つぶ貝の白ワイン蒸し内観

ツブがデカっ

さあ本日も元気にまいりましょう。開缶!
つぶ貝のツブが極めてデカく、気持ちがぐいっと一段上がる。大きい貝はそれだけで人を感動させるのだ。

そして、立ち昇ってくるのはうまみ集合体の香り。いや、うまみに香りはないんだけど、匂いを嗅ぐだけで「うまみ凝縮じゃん」と感じてしまう。

試しに缶汁だけすすると、かすかに酸味のある後引き必至味の後ろ側に、貝の内臓的なこってり味があった。貝本来の風味もきちんと生かされているのだ。

  • 食パンを焼く

    食パンを焼く

 最初にバター

食パン1枚をやおら取りだし、バターを塗ってからトースターでこんがり焼く。焼く前にバターを塗っておくことで、加熱中にバターが溶けて、食パンの内部まで染み込んでいくのだ。それを狙っております。

好みの焼き具合で焼いたら、ひと口大のさいの目切りにする。冷めないうちに深皿に盛りつけますです。

  • つぶ貝の白ワイン蒸しパンバター焼き

    つぶ貝の白ワイン蒸しパンバター焼き

 汁の染みたところなど

パンの上から缶詰の中身を汁ごとかけて、彩りにパセリを散らせば「つぶ貝の白ワイン蒸しパンバター焼き」の缶成!

これは明治屋・おいしい缶詰の公式サイトに載っていたおすすめレシピを再現したものだ。ただし、本来のレシピはフライパン調理するのだけど、今回はその手間を省いて、より缶たんにしております。

大ツブのつぶ貝がむちむちである。それだけでなく、白ワインの味がちゃんと染みこんでいるのがすごい。かんでいる最中、ガーリックの香りが鼻から抜けてゆく。これはどうしたって、白ワインがデフォルトでしょうなあ。

つぶ貝のうまみ溢れる缶汁を吸った食パンがまた、たまらなく美味。これならバタートーストにする手間を省いてもおいしいはずだ。つまり、切ったパンに缶詰の中身を掛けるだけ。何と缶たんで素晴らしき世界!

缶詰情報
明治屋/おいしい缶詰 北海道産つぶ貝の白ワイン蒸し70g
希望小売価格450円(税別)
明治屋ストアー、ネット通販などで購入可

黒川勇人/缶詰博士

昭和41年福島県生まれ。公益社団法人・日本缶詰協会認定の「缶詰博士」。世界50カ国以上・数千缶を食している世界一の缶詰通。ひとりでも多くの人に缶詰の魅力を伝えたいと精力的に取材・執筆を行っている。テレビやラジオなどメディア出演多数。著書に「旬缶クッキング」(ビーナイス/春風亭昇太氏共著)、「缶詰博士が選ぶ!『レジェンド缶詰』究極の逸品36」(講談社+α新書)、「安い!早い!だけどとてつもなく旨い!缶たん料理100」(講談社)など多数。
公式ブログ「缶詰blog」Facebookファンページも公開中。