コンビーフは幼い頃の思い出の味です。千切りキャベツと一緒に炒めてパンに挟んだコンビーフ・サンドは、週末の朝のごちそうメニュー。他にもポトフに入れたり、スライスしてそのままおつまみにしたりと(父専用)、我が家ではけっこうコンビーフが活躍していました。
そんな思い出話をしていると、いつものように缶詰博士がカットイン。「夏ですよ! ゴーヤとトマトと合わせて炒めましょ!」とフライパン片手に張り切っています。えっと、ゴーヤとコンビーフって初めて聞く組み合わせですが、一体どんな味なのですか?
暑さから生まれたメニュー
あまりにも暑くて外に出たくない。だから買い物にも行きたくない。となれば家にある食材だけで料理を作るわけだけど、それはそれで案外楽しいものであります。そんな体験から生まれたメニューが「コンビーフとゴーヤ&トマトの炒め物」。夏にぴったりのおかずですぞ!
気持ちが上がる
さあ本日もご唱和ください。開缶!
コンビーフといえば、やはりこの巻き取り式開缶が快感。とくに最初の巻き取りで、肉が見えてきた瞬間は気持ちが上がる。あとは出来るだけ上下にずらさず、水平に巻き取っていきましょう。
玄人の開け方
上の画像のように開けられれば、あなたはコンビーフの玄人です。こうすれば缶内側の肉をきれいに取り出せるし、何より牛肉マウンテンをそびえ立たせることができる。
一度心を落ち着かせ、なぜか2礼2拍手、拝礼。牛肉100%で造られるのがコンビーフでありますが、その中でもこのコンビーフは山形県産牛だけで造られている。脂にいいうまみがあるし、肉のほぐし方が粗くて食べ応えがある。ひと缶ずつ丁寧に手詰めで造られております。
加熱は短時間で
ゴーヤ、トマトを食べやすい大きさに切って、ほぐしたコンビーフと一緒にフライパンで炒める。このときバターを加えるのが博士のオススメ。コンビーフに含まれる牛脂にはちょっとバターに近い香りがあって、さらにバターを加えることでうっとりするような香りに仕上がるのだ。また、コンビーフ特有の牛臭さをマスキングする効果もある。
中火でコンビーフをほぐしながら炒め、ゴーヤに軽く火が通ったら火を止める。加熱し過ぎると清涼感が失われてしまうのでご注意。
しょうゆを掛けても美味
かくのごとし。見た目にも涼しげなコンビーフとゴーヤ&トマトの炒め物の缶成であります。コンビーフのうまみ(withバター)が染みこんだゴーヤがモー、ウマい。そしてゴーヤのほんのりした苦みとトマトの酸味が、本来こってりしているコンビーフを爽やかにしてくれる。
そのままでもじゅうぶん味はついているが、白ごはんのおかずにするならしょうゆをちょいと掛けるのもオススメ。食欲もぐっと増しますぞ!
缶詰情報
川商フーズ/山形県産牛コンビーフ100g
希望小売価格890円(税込み)
ネット通販などで購入可
黒川勇人/缶詰博士
昭和41年福島県生まれ。公益社団法人・日本缶詰協会認定の「缶詰博士」。世界50カ国以上・数千缶を食している世界一の缶詰通。ひとりでも多くの人に缶詰の魅力を伝えたいと精力的に取材・執筆を行っている。テレビやラジオなどメディア出演多数。著書に「旬缶クッキング」(ビーナイス/春風亭昇太氏共著)、「缶詰博士が選ぶ!『レジェンド缶詰』究極の逸品36」(講談社+α新書)、「安い!早い!だけどとてつもなく旨い!缶たん料理100」(講談社)など多数。
公式ブログ「缶詰blog」とFacebookファンページも公開中。