ありとあらゆる食材が詰まった缶詰。食べたい時にいつでも食べられるのが魅力ですが、では逆に、お正月に似合う缶詰ってあるのでしょうか?
缶詰博士に訊くと「もちろんあります。ちょっと珍しいのを紹介しましょう!」とのこと。果たしてどんなものでしょう?
鹿児島からやってきた4人の戦士
突然ですが、戦隊もので一番好きなカラーは何でしたか? リーダーがレッド、副長がブルー、三番手がグリーンというのがほぼほぼお約束。僕はあまのじゃくだったのでレッドよりブルー、ブルーよりグリーンが好きだった。
どうしてそんなことを思い出したかというと、この「つきあげCAN」シリーズのせいなんであります。写真を撮ろうといろんな並べ方をしていたら、こんな戦隊風になってしまったんであります。
これは何と、さつま揚げをメインにしたグルメ缶詰。さつま揚げの本場・鹿児島で生まれ、4つのバリエーションで世界の味を再現しているのだ。
出身国はさまざま
4人、じゃなかった4種類の中身は
ブルー:さつまあげときびなごの知覧茶オイル漬け(日本)
レッド:さつまあげとタコのガーリックオイル漬け(スペイン)
グリーン:さつまあげとドライトマトのガーリックオイル漬け(イタリア)
イエロー:さつまあげとメンマのごま油漬け(中国)
となっている。各国を代表する戦士が今ここに集まり、力を合わせようとしている。何に力を合わせるのかといえば、お正月に華を添えようとしているのだ。
ガーリック風味のさつま揚げが美味
さあ本日もご唱和ください、開缶! (いつもすいません)。リーダーのレッド、つまりスペイン代表「さつまあげとタコのガーリックオイル漬け」を開けてみた。
ガーリックの匂いがぐいぐいやってきてたじろぐ。日本のお正月には刺激が強すぎるかもしれない。がしかし、最近はおせち料理も多国籍化しているから、きっと大丈夫だ。
さつまあげは丸く平たいひと口大で、ガーリックオイルがしっかり沁みている。想像が難しかったけど、想像以上にウマい。
メンマも活躍
イエロー、つまり中国代表「さつまあげとメンマのごま油漬け」も開けてみた。こちらはごま油が香ばしい。さつまあげにもちゃんと染みており、油漬けという製法が成功しているのが判る。
一緒に入っているメンマも食感がしゃくしゃくしていて、メインに負けず劣らず奮闘している。
気の抜けた時間帯によく合う
かくのごとし。レッドとイエローを熱燗に合わせてみた。お正月はだらだら過ごしても怒られない、特別な時間であります。朝から酒を飲み、おせち料理をつつき、眠くなったらこたつで寝る。で、ふと起きて「さて、ちょいと呑もうか」なんて時に、このさつまあげCANがよく合う。
4人、じゃなかった4種類セットで買えば「4つの国から集まった! 4人の戦士さつまあげGO!」などと戦隊ごっこが出来ますぞ。
缶詰情報
南海食品/つきあげCANシリーズ(各90g)
参考価格:各540円(税込み)
月揚庵電話ショッピング(0120-118-170)などで購入可
黒川勇人/缶詰博士
昭和41年福島県生まれ。公益社団法人・日本缶詰協会認定の「缶詰博士」。世界50カ国以上・数千缶を食している世界一の缶詰通。ひとりでも多くの人に缶詰の魅力を伝えたいと精力的に取材・執筆を行っている。テレビやラジオなどメディア出演多数。著書に「旬缶クッキング」(ビーナイス/春風亭昇太氏共著)、「缶詰博士が選ぶ!『レジェンド缶詰』究極の逸品36」(講談社+α新書)、「安い!早い!だけどとてつもなく旨い!缶たん料理100」(講談社)など多数。
公式ブログ「缶詰blog」とFacebookファンページも公開中。