「いやはや困った困った。ちゃちゃっと作れるのにおいしくて困った!」と、台詞のわりには嬉しそうな顔でやって来た缶詰博士の黒川氏。手にはおにぎりの載ったお皿を持っています。
「これ食べてみて。スパムおにぎりなんだけど、味付けは何もしてないよ」
うん、確かにハワイでよく見かける、あの甘じょっぱいてりやき味のおにぎりです。でも味付けしていないって、どういうことですか博士?
スパムも専用機
いきなりですが、赤い機体といえばシャア専用であります。小学生でも知っているこの世の常識であります。選ばれたものだけが手にできる色、それが赤色であります。
で、このあいだ発見した「スパムてりやき味」もまったく同じだった。赤色の専用機、じゃなかった、専用食なのだ。
「ん、博士ちょっと何を言ってるのかわからないけど」という人もいると思うが、もうちょっと読み進めばわかると思う。
スパムおにぎり専用
スパムてりやき味のフタを開けると、肉が赤い。アムロだったら「こいつ、赤いぞ!」と叫ぶはずである。
てりやき味とは、砂糖しょう油味のこと。しょう油は赤い、赤いはしょう油。だからこのてりやき味も赤い。
で、この赤が何の専用かといえば、おにぎりであります。ハワイ名物のスパムおにぎりは、スライスしたスパムを砂糖しょう油で甘辛く味付けして使っている。このてりやき味なら、その味付けの手間がいらない。だからおにぎり専用と言っても過言ではないのだ。
おにぎりにも使いやすい
さて、何が専用なのか明らかになったところで、あとはおにぎりを作るだけ。
スパムを適宜スライスして、ごはんと合わせればいいんだけど、僕はスライスしたあとで湯がくことにしている。なに、沸騰したお湯でほんの30秒だ。
湯がくことで、スパム特有の豚肉の匂い(悪い匂いではないがやや鼻につく)が緩和され、肉も柔らかくなる。おにぎりにも使いやすくなりますぞ。
しっかり甘じょっぱい
かくのごとし。白ごはんの上下をスパムで挟み、上から食べても下から食べてもスパムが味わえるようにした。言わばスパムファースト仕様であります。
早速いただくと、スパムがしっかり甘じょっぱくてすごくウマい。熱湯で湯がいても、砂糖しょう油の味が失われていないのだ。本当に味付けいらずだなァ。
さっきも書いたけど、スパムには特有の匂いがある。それが時折、顔を出しそうになるが、上から砂糖しょう油の味が「ぐっ」と押さえつけている。砂糖しょう油にはそういう効果もあるのだ。これならスパムが苦手な人でも、きっとおいしくいただけますぞ。
缶詰情報
ホーメル・フーズ・コーポレーション/スパムてりやき味 340g 参考価格537円
ショッピングサイトなどで入手可