キッチン用品が大好きという缶詰博士の黒川氏。確実に使えて、デザイン的にも優れているものがとくに好きだそうです。
「例えばこの道具がすごい。握力が弱い人でも使いやすいし、見た目もカッコいいんです!」
ん~、とても不思議な形をしていますが、何に使う道具ですか?
初見殺し
この道具、何だと思いますか? 複雑な形状をしていて、可動部分がたくさんあって、まさに初見殺しの形をしております。
品名が「キャップオープナー」なので、「ああ、アレね!」と気付いた方もいると思います。でも、気付いたとしても、どうやって使うかは分からないでしょ?
サイズ違いにも対応
細部を見てみる。先端は爪状になっていて、何かをがっちりと挟めそう。背面には丸い穴がたくさん並んでおり、その下のレバーに付いている突起部分が差し込めるようだ。
レバーは動かせるので、突起部分も一緒に動き、差し込む穴の位置をずらして固定できる。ふむふむ。ということは、サイズ違いのものにも対応できるわけだ。
まさかの上から方式
答えは瓶のフタ開け器であります。なので品名がキャップオープナーなのであります。それにしても、まさかフタを上からつかむ方式とは思わなかった!
こうしてつかんだ状態で回すと、かなり固いフタでも確実に開けられるのだ。
瓶のフタ開け器には、シリコンやゴムで出来た輪っか状のものとか、くるみ割り器みたいな形状のものなど様々あるけど、僕にはどれもうまく使えなかった。
でもこの道具なら、比較的小さな力で開けられる。手に怪我をしているときなど、かなり有用ですぞ。
世界初を発明したプリンス工業製
レバーの位置をずらせば、こういう大きな瓶のフタ(直径約9cm)でも開けられる。最大まで広げると、直径約10.5cmまで開けられそうだ。
このキャップオープナーを製造しているのは、新潟県三条市にあるプリンス工業という会社。世界で初めて"テコ式"の缶切り(三角形の刃を繰り返し刺してキコキコ開けるやつ)を発明したすごい会社なのだ。
ちなみに、今回紹介した黒色のキャップオープナーは限定品で、今は販売していないそうだ。同型で、シルバーに塗装されたものがショッピングサイトなどで入手可能ですぞ。