缶詰博士の黒川氏いわく、イワシの缶詰は炊き込みごはんやカレーの具に使うのにピッタリだそうです。う―ん、同じ青魚ならサバ缶のほうを選んでいましたが、イワシ缶がピッタリというのは、なぜ?
「魚体に脂分が多いからジューシーに仕上がるし、青魚特有の匂いがあまり気にならないんです!」
知りませんでした。ということで、今回はイワシ缶を使ったカレーの話です。
刺身レベルのイワシを使用
木の屋石巻水産の担当者・鈴木氏は言うのである。
「ウチのイワシ缶は本当に美味しいです。もっとたくさんの人に食べてほしいです!」
そういえば、同社の別の担当者である松友氏も、かつてこんなことを言っていた。
「私が木の屋に入社したのは、イワシの水煮缶があまりに美味しくて感動したから」
僕だって知ってますぞ、その美味しさは。イワシが水揚げされたその日に缶詰にするから、原料はすべて生イワシのみ(つまり冷凍物は使わない)。それも刺身になるくらい鮮度の良いものを使うのだ。ウマいに決まっている。
そこで、今回紹介するのは木の屋のイワシ水煮缶のレモン入りである。これでカレーを作ったら、すごくウマそうな気がする。
乳酸菌入り
ではでは、いわしレモン水煮(乳酸菌入り)を開缶! ちなみに乳酸菌入りというのは、健康に良い乳酸菌を添加して、機能性をプラスしたかったから。といっても添加物は一切使っておりませぬ。
レモンが輪切り状態で入っているのがすごく嬉しい。皮だけ残って中身が溶け出しているけど、それでも本来のお姿のママというのが嬉しい。
甘い脂が広がる
イワシの切り身はこんな感じだ。身に厚みがあり、皮も分厚い。すなわち脂が乗っている。
今回開けた缶詰では、胴体部分の太い身が6本、尾に近い三角形の身が2本入っていた。2人で食べても十分な量であります。
そのまま頬張ると、イワシは臭みがなく、甘い脂が舌の上にじわっと広がる。レモンの爽やかな風味も利いており、すっきりした味わいだ。
これ、どんな料理にも使えるんじゃないか?
レモンが大事
かくのごとし。イワシ缶は汁ごと玉ねぎ、人参と合わせ、スパイスを多用して炒めた。最後にヨーグルトを加えて軽く煮込み、炊いたジャスミンライスに混ぜて、ドライカレー風に仕上げてみた。
予想通り、青魚特有の匂いはほとんどしない。イワシ本来の味はあるけど、魚臭さはないのだ。ちゃんとインド料理っぽい味になっている。
ちなみに、使ったスパイスはターメリック、コリアンダー、クミンにパプリカーにチリペッパー、マスタードシード&アニスシードなどなど。アニスシードの甘い香りが、イワシによく合っている。
それらスパイスの奥に潜むのは、輪切りで入っていたレモンの爽やかさだった。味の底を支える、大事な役割を担っておりました。
缶詰情報
木の屋石巻水産/いわしレモン水煮(乳酸菌入り) 170g 460円
直販サイトなどで入手可