少しずつ半端に残った野菜をどうするか、いつも頭を悩ませています。野菜炒めやみそ汁にするのもいいですが、おしゃれメニューのバリエーションも欲しいところ。
「そんなあなた! ツナ缶があれば缶たんに解決しますぞ!」
と、ドヤ顔でやって来たのは缶詰博士の黒川氏。ツナ缶ならストックしてありますが、それでどんなおしゃれメニューができるのですか?
二刀流ならぬ多二流
星の数ほどある缶詰の中で、一番身近なのはおそらくツナ缶だと思う。和えものによし、炒め物によし、サンドイッチによしと、二刀流ならぬ多二流なプレイヤーなのであります。
ツナ缶はフランスが発祥と言われており、そのクセのない味わいで世界中で受け入れられた。特に米国では、味や食感が鶏肉に似ているため、鶏肉の替わりに使われることが多かったらしい。
そこで一歩踏み込んで「ツナ=鶏肉」と認識したら、どーなるか? ジョージア名物の鶏肉料理「シュクメルリ」だって作れるはずである。とくに今回は残り野菜を片付けるのがテーマなので、野菜もたっぷり入れればいいのだ。
焦げ目が付くまで
ということで早速クッキング開始! 我が家には白菜、ブロッコリー、ニンジンの使いかけがあったので、それらをひと口大にカットした。
オリーブ油をひいた鍋を熱し、カットした野菜を炒める。焦げ目が付くまで炒めると、野菜の生臭みが出ないのでオススメであります。
原料にこだわりあり
本来のシュクメルリはニンニクをたっぷり使うが、今回はその手間を省いて「ニンニク入りツナ缶」を使うことにする。そういうツナ缶が、日本にはいくつかあるのだ。なんと便利なことか!
今回チョイスしたのはオーシャンプリンセス「国産にんにく入りツナ」というやつ。ツナ原料では最高級のビンナガマグロを使い、フレーク形状はやや大きめ。ニンニクは青森産で油は綿実油と、原料にかなりこだわったツナ缶だ。
ちゃんとシュクメルリ
かくのごとし。先ほどの野菜に火が通ったら牛乳を注ぎ、ニンニク入りツナ缶を油ごと投入。軽く煮込めば出来上がりだ。
ツナの食感は、加熱した鶏ムネ肉にそっくり。すなわち淡泊で歯応えがある。匂いは明らかに魚類だけど、鶏肉にはないうまみがあって、それが牛乳、ニンニクと一緒になって野菜類に染みこんでいる。ちゃんとシュクメルリ味であります。
今回は残り野菜を3種類使ったけど、白菜やキャベツを大量消費したいときにも使えるメニューだと思う。
缶詰情報
オーシャンプリンセス/国産にんにく入りツナ 90g 12缶6740円(直販サイト価格)
直販サイトなどで入手可