賞味期限の切れた缶詰はどうしてますか? 缶詰博士の黒川氏によると、缶が膨らんでいなければ食べても問題がないそうです。ただし「古くなるほど味が悪くなるから、なるべく早く食べた方がいい」とのこと。
「まとめて消費するなら海鮮丼にするのがオススメ。一気に片付きますよ!」
大事な缶詰ほど期限切れ
長持ちするからと放置してたら、いつの間にか賞味期限が切れていたということが缶詰にはよくある。
とくに大事な缶詰ほど
(すぐに食べたらもったいない。いつかハレの日に食べよう!)
などと引き延ばしてしまうからだ。それで期限切れにしちゃうんだから、我ながらおバカだなァと思うのであります。
密封状態が保たれていれば、理論上は中身が永遠に腐らないのが缶詰。でも味にエグミや苦みが出てくるし、金属臭も強くなる。なのでさっさと食べてしまった方がいい。
今回はそんな賞味期限切れの缶詰を5種類も発見してしまった。さて、どうしよう?
まとめて消費
1缶か2缶を消費するなら、そのままおつまみにしたり、食事の副菜にしたりするのがいつもの手だ。でも今回は5缶もあるし、気分的にまとめて消費したい。どうすれば美味しく食べられるか?
中身を見ればアイデアが浮かぶかもしれないと思い、取りあえず5缶を一気に開けてみた。どれも見た目、匂いともに問題なし。ふむ、魚介類が5種類あるわけだ。ということは、海鮮丼が作れるのではないか?!
必要なのはすし飯と薬味
すぐに米を炊き、すし酢を混ぜてすし飯にした。あとは何がいるか? そうだ薬味だ。すぐに玄関を飛び出し、近所のコンビニに走って大葉を買ってきた。何も走って行く必要はないんだけど、思いついたら気が急いてしまうのだ。
「子どもかっ!」と自分で突っ込みたくなるが、そういうことが僕にはよくある。
しょう油で味が整う
かくのごとし。紅鮭、ウニ、ホッキ貝、赤貝、サンマと5種類の具を乗せたら、予想以上に豪華な海鮮丼になった。最後に白炒りごまを散らす。
紅鮭をひと口分に崩し、すし飯と供にかっこむと、むむっ……。味がもの足りない。紅鮭には塩味が付いているけど、甘酸っぱいすし飯に対して味が淡泊すぎるのだ。
ウニ、ホッキ貝も同様であります。そこでしょう油を「チー」と垂らしてみると、それで味が整った。紛うかたなき海鮮丼の味になった。
ちなみに、これらの缶詰は賞味期限を過ぎて2年が過ぎていた。ウニだけは金属臭が強かったが、しょう油とすし飯に合わせるとほとんど気にならなくなった。