缶詰博士の黒川氏によると、食品業界でトリュフブームが続いているそうです。スナック菓子やキャラメル、調味料などさまざまな食品でトリュフ風味が人気だとか。
「ついにコンビーフにもトリュフ風味が登場しました。それもトリュフ感がハンパなくて、凶暴とも言えるほど香ってます!」
常に売上げ上位
明治屋「おいしい缶詰」シリーズの中でも、常に売上げ上位に位置するのが「大人のプレミアムコンビーフ」であります。
これまで粗挽き黒胡椒味、燻製風味と出してきて、この8月26日に発売した新商品がトリュフ風味。世界的なトレンドであるトリュフを、とうとうコンビーフに取り入れたのであります。
1缶ずつ手作業
大人のプレミアムコンビーフは、別名「増えるコンビーフ」と呼ばれている。
いや、僕が勝手に呼んでいるんだけど、コンパクトな缶にぎゅうぎゅうにコンビーフが詰まっているので、掘っても掘っても肉が出てくるのだ。本当に増えるわけじゃないけど(当たり前だ)、そう思わせるほどの詰めっぷりがすごい。
で、このトリュフ風味も同様である。缶内は隙間がないほど肉だらけ。
ちなみに、大人のプレミアムコンビーフは全てほぐし方が粗いため、機械で自動的に詰めることができない。ゆえに1缶ずつ手作業で詰められております。
凶暴、かつ複雑
ぎっちぎちに詰まっているところを掘り出すと、トリュフの匂いが一気に拡散した。その匂いが極めて凶暴である。
トリュフと聞くと、何となく「上品」とか「かぐわしい」というイメージを抱くが、その匂いの中には生のニンニクやマツタケ、エステル香(シンナーっぽい匂い)が含まれている。それらの刺激的な匂いが肉の匂いと混ざり合って、鼻腔の奥をぐいぐい刺激してくる。
そのままいただくと、口中はあっという間にニンニクっぽい匂い。そこにコンビーフの匂いが次第に混ざっていって、飲み込んだあとに鼻から抜けるのはマツタケっぽい匂いである。何と複雑なことか!
うまみまで凶暴
かくのごとし。パンの上にトマトを乗せて、その上にコンビーフトリュフ風味を乗せた。最後に黒コショウを振りかけてある。
このコンビーフはほぐし方が粗いだけでなく、赤身肉が主体になっている。なので脂のうまみというよりは赤身のうまみが強く、そこにトリュフのうまみが乗っているから、うまみまでが凶暴だ。
その強烈な味を、トマトの果汁がやんわりと受け止めている。なかなかいい組み合わせになったと思う。
缶詰情報
明治屋/おいしい缶詰 大人のプレミアムコンビーフ(トリュフ風味) 85g 734円
直販サイトや明治屋ストアー、一部の食品店などで購入可。