健康に良くてボリュームもたっぷりのさば缶。そのまま食べても美味しいし、汁物に入れればメインの具になるなど、忙しい毎日を送るビジネスパーソンにもぴったりの食材です。

今回取り上げるのは「さばのカレー煮」という新商品。いかにもご飯に合いそうなさば缶ですが、ホットサンドの具にしても抜群に美味しいですよ。

  • マルハニチロ「さばのカレー煮」。3月発売のニューフェイスなり

いつの間にやら大ブーム

ほんの10年前は、さば缶はこんなに売れてなかった。一部に熱烈なファンがいたが(僕です)、多くの人は「あれ生臭いからイヤ」と嫌っていたのだ。

それが今はこの大ブーム。「何だよ、みんなさば缶が好きだったのかーい!」と軽くツッコミを入れつつも、ファンとしては嬉しいかぎりであります。 昔と違い、味付けのバリエーションも格段に増えた。今日紹介するマルハニチロ「さばのカレー煮」などは、そんな味バリの代表選手だ。

  • 開缶! さばの身が大きくてステキ

ニューフェイスの実力

さばをカレーで味付けした缶詰は、すでに数種類存在している。しかしこのマルハニチロの新商品は中身が凝っている。まず、さばは衣をつけて油で揚げることで、さば特有の匂いを緩和している。具はにんじんとじゃがいもが入っていて、ルーは某有名ブランドのものを使用。そのマイルドな辛さ、味わいはまさに日本の家カレーであります。

ということは、熱々の白いごはんにかければ間違いなく美味しい。でもホットサンドの具にしても激ウマなのですぞ。

  • ホットサンドを作ってみる

作り方は缶た〜ん!

上の画像のようなホットサンドメーカーがあれば話は早いが、なくてもフライパンで作れるのでご安心を(後述します)。まずはホットサンドメーカーの内側(上下両方)にバターを適量塗り、食パンを一枚乗せる。

  • チーズとさばカレーを乗せる

食パンの上に溶けるチーズを広げ、さばのカレー煮を乗せる。1缶分をぜんぶ乗せるとちょっと多いので、残った分はそのまま食べちゃってください。

  • さらにチーズをかける

さばのカレー煮の上にも溶けるチーズを広げる。このとき耳に近い部分にもチーズを乗せておくのがベター。パンとパンをくっつける接着剤の役目になる。

  • 2枚目の食パンを乗せて挟む

2枚目の食パンを乗せたらホットサンドメーカーを閉じて挟み……

  • 弱〜中火で焼く

弱〜中火にかけて両面をよく焼くんであります。しかし「こんな道具持ってないよ」という場合は以下のごとし。

  • 重しをするのがコツ

2枚の食パンで具を挟んだら、バターを広げたフライパンに乗せて両面を焼くんであります。
このとき、上に鍋や皿などを乗せて重しにするのがコツ。中のチーズが溶けてきて、上下のパンをくっつけるのだ。

  • 両面をこれくらい焼く

で、ときどき焼き色をチェックして、両面がきつね色になっていれば缶成!!

  • 中がとろっとろ!

かくのごとし。熱々のところを切ってみると、チーズとさばとカレーが混ざり合い、とろりとろりと流れ出てくる。誠にインモラルな光景であります。

ひと口頬張れば、嗚呼。チーズの加わったカレーはコクが増していて、それを挟んだパンもバターの風味豊か。そして肝心のさばは、カレーと出会うために生まれてきたのかと思えるほど相性がいい。魚臭さはまったく感じず、むしろ香ばしい美味しさがある。

肌寒い朝などは、こんなホットサンドで身も心も暖めてから出陣しましょ!

缶詰情報
マルハニチロ / さばのカレー煮(150g)
参考価格 250円(税別)
同社のネットショッピングなどで購入可

黒川勇人/缶詰博士

昭和41年福島県生まれ。公益社団法人・日本缶詰協会認定の「缶詰博士」。世界50カ国以上・数千缶を食している世界一の缶詰通。ひとりでも多くの人に缶詰の魅力を伝えたいと精力的に取材・執筆を行っている。テレビやラジオなどメディア出演多数。著書に「旬缶クッキング」(ビーナイス/春風亭昇太氏共著)、「缶詰博士が選ぶ!『レジェンド缶詰』究極の逸品36」(講談社+α新書)、「安い!早い!だけどとてつもなく旨い!缶たん料理100」(講談社)など多数。
公式ブログ「缶詰blog」Facebookファンページも公開中。