食の技術革新、フードテック。植物性原料で造られた代替肉もそのひとつで、缶詰でも「少しずつ種類が増えている」と缶詰博士は言います。
「味付けも様々で、これなどは和風テイスト。つくねの甘酢あんですぞ」
大豆たんぱくと野菜のつくね
意外と知られていないことだが、缶界は食のトレンドをいち早く取り入れている。最先端の代替肉もすでに缶詰化されており、数種類が登場しているのだ。
今春発売された明治屋「おいしい缶詰 ベジつくねの甘酢あん」もそのひとつ。大豆たんぱくと野菜で造られたつくねの缶詰であります。
レンコンが和テイスト
いつものごとく湯せんで温めて、開缶! ツナ缶サイズの缶内につくねが2コ、ぎゅっと詰められている。それだけならミートボールの缶詰だが、レンコンが入っているところが和テイストだ。つくねもレンコンも甘酢あんに染められ、褐色に輝いております。
焦げ目と匂いで意識飛ぶ
つくねを取り出すとこの通り。写真では伝わらないかもしれないが、かなりデカい。その表面には、網もしくは波形鉄板で焼いたような線状の焦げ目まで付いている。
そして、全体から漂ってくるのは甘酸っぱそうな匂い。ああ、早くかじりつきたい。でも、このまま食べちゃったらもったいないよなァ。
この時点で、これが代替肉だという認識がぶっ飛んでおります。
豆腐チックな匂いせず
かくのごとし、つくね弁当をこしらえてしまった。在宅勤務だけど。
つくねはもっちりした弾力があり、歯触りの強い部分と弱い部分が混在している。このモザイクな食感は紛うかたなきつくねであります。レンコンも特有のシャクシャク&ねっとり感が楽しめる。
味付けは酸味がほどよく利いていて、やや甘め。白ごはんとの相性はもちろんいいけど、バターを塗ったバゲットと合わせても、バインミーのようになっておいしそうだ。
代替肉は大豆から造られるケースが多く、じっくり味わっていると、どうしても豆腐チックな匂いが出てくる。でもベジつくねはそれがほとんどない。大豆よりも玉ねぎなどの野菜を多く使い、さらに焼いて仕上げることで香ばしさを出しているからだ。
缶詰情報
明治屋/おいしい缶詰 ベジつくねの甘酢あん 80g 594円
明治屋ストアーほかECサイト、全国の小売店などで入手可。