缶詰博士の黒川氏によると、魚の缶詰の汁は捨ててはいけないそうです。魚が持っているDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)が溶け込んで「栄養満点のスープそのもの」だといいます。
「このサバ缶は味付けも凝ってる。汁ごとごはんにぶっ掛ければガーリックバターライスになるんですぞ!」
ごはんに合わないわけがない
サバ缶のもっともシンプルでおいしい食べ方は、缶汁ごとごはんにぶっ掛けるやり方だ。ごはんは炊きたてがベストだが、残りごはんでもレンチンで熱々にすればよし。缶汁に溶け込んだサバの脂が熱でゆるみ、うっとりするような甘みが出てくる。
そんな食べ方をあらためて思い出したのは、清水食品の新商品「サバ・ガリバタ ガーリックバター味」を食べたから。ガーリックバターとくれば、ごはんに合わないわけがない。
ど根性の新商品
サバのガーリックバター味だから、商品名は略してサバ・ガリバタ。2月28日に出たばかりの新商品だ。
サバ缶は報道にもある通り、サバの歴史的不漁で原料調達が大変厳しい。そんな中でも各メーカーが新商品を出してくるのは、ど根性以外のなにものでもないと思う。サバ・ガリバタ缶もその一つであります。
色が薄いわりには
フタを開けると、缶汁は澄んだ薄い色合いだ。ガリバタという割りには迫力に欠けるではないか。
と思っていたら、紛うかたなきガーリックバターの匂いが鼻腔を攻め上がってきてたじろぐ。思わず缶汁をひと口すすると、「あふん」というワケの分からぬ声が出る。
コッテリと濃いバターの味に、香ばしいガーリックの匂い、そしてサバのうま味が三位一体となって猛攻撃してくるのだ。
ガリバタ&しょう油で鉄板
かくのごとし。炊きたてごはんに缶汁ごとぶっ掛けたサバ・ガリバタライスの缶成であります。野菜も食べたかったので、旬の芽キャベツを焼いて添えております。
缶汁が染みたごはんが、きちんとガリバタ味になっている。サバ自体にも味が染みていて、特有の青臭さを感じない。サバとガリバタって、こんなに合うんだなァ。
ふと思い付き、しょう油を垂らしたらさらに絶佳。ガリバタ&しょう油とくれば鉄板でありましょう。
缶詰情報
清水食品/サバ・ガリバタ ガーリックバター味 140g オープン価格
全国の小売店やネットショッピングなどで入手可。