寒い日が増えてきて、そろそろ焼き芋の移動販売車がやって来そうな気配です。缶詰博士の黒川氏も焼き芋が好きだそうで、キャンプに行くと焚き火で焼いているとか。そんな博士が、輝くばかりの笑みを浮かべてやって来ました。

「ついにこれを紹介する時が来たようです。ズバリ、焼き芋の缶詰です!」

まさか、そんなものまで缶詰になっているとは驚きです。博士、早く中身を紹介してください。

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  • エイチアンドダブリュー/スイートな焼き芋 90g 713円

    エイチアンドダブリュー/スイートな焼き芋 90g 713円

単なる焼き芋

今回は、身も心も温まる缶詰を紹介したい。エイチアンドダブリューが販売する「スイートな焼き芋」がそれであります。

スイートと名が付いているけど、あれこれ手を掛けて作った菓子の"スイーツ"ではない。中身は単なる焼き芋なのだ。それがこの缶詰の特徴であります。

  • 原材料名に注目

    原材料名に注目

完全無添加

まず注目したいのは、原材料名の表記。「国産さつまいも(シルクスイート)」と書かれていて、他には何も書いていない。つまり砂糖は使わず、香料も使わず、pH調整剤(保存性を高める)も使っていない。「イモだけで造ってます!」という、いわば完全無添加食品なのだ。

「シルクスイート」というのは品種名で、サツマイモの中でも水分量が多く、食感が滑らかな種類だそうな。

  • スイートな焼き芋の内観

    スイートな焼き芋の内観

郷愁を誘う匂い

うん、焼き芋だ。皮ごと筒切りになった焼き芋が、そのままのお姿でぎゅっと詰まっている。缶底にはわずかに水分があるが、それはサツマイモがもともと持っていた水分だろう。

中身を取り出すと、とたんに甘い匂いが発散した。郷愁を誘う、素朴な匂いであります。

  • 皿に移すとスイーツそのもの

    皿に移すとスイーツそのもの

身も心も温まる

かくのごとし。こうして缶から皿に移すと、手を掛けて作られたスイーツのように見えるから面白い。切り口がみずみずしく輝いており、見た目にも水分が多いのが分かる。フォークを添えたのは、手で持つと崩れるほど柔らかいからだ。

ひと口いただくと、驚くほど甘い。シルクスイートの糖度は9%弱だそうで、一般的なサツマイモの7%前後と比較すると甘い。それだけでなく、原料段階で低温・長期熟成を行い、さらに甘さを引き出しているそうな。

ちなみにこの缶詰は、障がい者が働く「リフレかやの里」という加工施設で製造されている。障がい者の労働と生活を支援する施設であり、そこで働く彼らも、きっと誇りを持って作業しているに違いない。身も心も温まる缶詰なのであります。

缶詰情報
エイチアンドダブリュー/スイートな焼き芋 90g 713円
「カンナチュール」直販サイト等で入手可