まだ蒸し暑い日もありますが、気持ち的には少しずつ秋に寄ってきた今日この頃。炊きたての熱々ごはんも美味しく思えます。
「ふふ。きっとそんな話が出る頃だと思って、炊きたてごはんに合う缶詰を持ってきましたよ!」と、あらかじめ仕込んだかのごとく話す缶詰博士の黒川氏。
コンビニでもお馴染みの「缶つま」を持っていますが、それっておつまみ缶詰ですよね。ごはんに合うって本当ですか?
牛すじこんにゃくの進化版
缶つまには「牛すじこんにゃく」という名缶がある(第17回で紹介)。牛すじと薄切りこんにゃくを甘辛く煮込んだもので、トロトロの牛すじと弾力のあるこんにゃくの、それぞれ違う食感がいい。
その牛すじこんにゃくの進化版とも言えるのが、9月5日に発売された「国産牛すじ煮込み」だ。こんにゃくは省いて牛すじ100%にし、その牛すじも国産原料に限定。牛すじ大好き人間(僕)には嬉しい進化であります。なお、牛すじこんにゃくは9月以降に終売になる予定だ。
匂いに全集中
缶つまシリーズで気に入っている点は、湯せんで温めればよりおいしいと明記してあること。この牛すじ煮込みにしても、温かいほうが絶対ウマいに決まっている。
指示通りに温めて開缶すれば、モーたまらない匂いがしている(牛だけにモー)。牛肉には色んな部位があるけど、すじを煮た匂いは特にミルキーで素晴らしい。食べる前にまず、匂いに全集中したくなる。
砂糖しょう油と牛脂のハーモニー
すじはトロトロに煮込まれていて、赤身の部分はうっかりすると崩れてしまうほど柔らか。辛抱たまらずひと口頬張ると、砂糖しょう油と牛脂が溶け合った甘く熱いジュースが口中を潤す。そしてミルキーな匂いが鼻腔を駆け上がって脳髄をダイレクトに刺激する。何て不埒な缶詰なのだ、モー(牛だけにモー)。
元の風味を生かす
かくのごとし。炊きたてのごはん1合に1缶を油ごと混ぜ、ついでにスイートコーンも加えて肉めしとした(画像は1人分)。味付けは少々の塩のみだ。
本来はレモンサワーに合うように開発されたおつまみ缶詰だけど、こうして食べても誠にウマい。ごはんもコーンも牛脂で輝き、すじのうまみを吸い込んでいる。茶碗に口を付けて、あっという間にかっこんでしまった。
ところで、炊き込みごはんにしなかったのは、牛すじをあまり加熱したくなかったから。おかげで元のミルキーな風味がちゃんと生きておりますぞ。
缶詰情報
国分グループ本社/缶つま・国産牛すじ煮込み 75g 540円
同社オンラインショップ「ROJI」などで販売予定