お家ごはんが日常になって、いつの間にか2年半が経ちました。感染予防のために外出はなるべく控えているけど、たまには外食で美味しいものを食べたい。そんな願いはいつ叶うのでしょうか。
「コロナとの戦いは缶界でも行われています。これを食べてみてください!」
缶詰博士の黒川氏が取り出したのは、カラフルな2つの缶詰。ラベルには「背徳」「魔性」と怪しい文字が書かれていますが、これがコロナウイルスとどういう関係があるのですか?
外食の贅沢さ
シェフの特製ソースに、鮮度抜群の魚介類。ワインはきりりと冷え、聞こえてくるのはカトラリーが鳴る音と客の談笑。
「外食って素晴らしい……」
というのは過去のことで、現実はコロナ禍のため、外食の機会が減ってしまった。そこで登場したのが、料理店のような贅沢さを目指したさば缶だ。ケンコーマヨネーズのCANDISHシリーズ「背徳のガーリックバター」「魔性のカリーケチャップ」の2品であります。果たしてどんなお味なのか?
ガーリックに占拠される
「背徳のガーリックバター」を開けると、たちまちガーリックの匂いが襲ってきた。台所が占拠され、すぐに他の部屋まで匂いが伝わる。
(ガーリック利かせすぎじゃね?)
一抹の不安が起こるが、鼻を寄せると確かにさばの匂いもある。バターの匂いもある。しかしガーリックが強烈である。
原価が高そう
「魔性のカリーケチャップ」を開けると、トマトベースの甘酸っぱい匂いが立ち昇った。しかし後から香辛料とさばの匂いもやって来て、かなり複雑な匂いである。2品とも味の想像が出来ず、ちょっと悔しい。
それにしても、ソースの量が多くて圧缶(圧巻)だ。きっとソースだけでも原価が高いことだろう。ちょっと嬉しい。
ソースがウマい
「背徳のガーリックバター」を湯せんで温め、ソースも残さず盛りつける。こうしてみるとさばが立派である。八戸港で水揚げされた、脂が乗ったさばを使っているのだ。
ガーリックの匂いに警戒しながらひと口いただくと……何ということだ。匂いがウマい。強烈だと感じたガーリックはバターと混ざり合い、ぐんぐん食欲をかきたてる匂いになって鼻から抜けていった。確かに背徳感満点のガーリックバターである。さばもウマいがソースがウマい。
トマトベースのフィッシュカレー
「魔性のカリーケチャップ」も湯せんで温めて盛りつけた。気になっていたソースは甘酸っぱい味で、粘度が低いのに濃厚。香辛料も利いているけど、それよりもトマトの風味が勝っている。
ソースをさばにまぶして食べると、よりトマトの甘酸っぱさが際立った。あえて例えれば、トマトベースのフィッシュカレーといった缶じ(感じ)。複雑で底が知れないこの味わいは、まさに魔性でありましょう。
缶詰情報
ケンコーマヨネーズ/CANDISH 背徳のガーリックバター、魔性のカリーケチャップ 各150g 410円
同社オンラインショップなどで入手可