いよいよゴールデンウィークが始まりました。レジャーや旅行を楽しんでいる人も多いと思いますが、缶詰博士の黒川氏はお弁当作りにいそしんでいるとか。
「せっかくのG.W.だから豪華な弁当食べたいじゃないですか。だからすごい缶詰を選びましたよ!」
この人はどんな話題にも缶詰を結びつけるので、今さら驚きはしません。でもすごい缶詰っていうのは気になります。どんな缶詰ですか?
冷えた弁当一番主義
弁当が好きだ。それも朝に拵えて昼に食べる弁当、つまり冷えた弁当が一番好きだ。ホカホカと温かい出来合いの弁当は、僕にとって中位レベル。それよりも、固まったごはんを箸で掘り起こして「んぐんぐ」と頬張るほうがだんぜん上位レベルであります。
そして、世の中は黄金週間。弁当の出番もがぜん増えると思うが、せっかくのG.W.なのでちょいと豪華に迫ってみたい。そこで徴用したのは木の屋石巻水産の「三陸産あなご醤油煮」であります。
座布団かよ
この缶詰のすごいところは幾つもある。まず、切り身になったあなごのサイズがすごい。缶詰によって個体差はあるが、おおむね内径いっぱいの切り身が詰めてある。初めて見たときは、思わず「座布団かよ」と突っ込んでしまった。
この缶詰は切り身の枚数もすごい。まるで落語番組「笑点」の座布団のように、幾重にも重なって入っているのだ。そこで、全部はがして並べてみたらこうなった。切り身は太い部分から細い部分まであるから、おそらく約1尾分のあなごが入っているのだろう。
ちなみに、この作業はあなごが柔らかいためにとても苦労した(箸で持ち上げると崩れるのだ)。
上品な甘さ
かくのごとし。おかずがほぼあなごという、煮あなご弁当の缶成であります(1缶の約1/2を使用)。
左手で弁当箱の底をつかみ、右手で持った箸を垂直に突き立てる。そのまま箸をナイフのように扱って、あなご&白ごはん(間に錦糸玉子入り)のブロックを切り出し、頬張れば……。
あなごがトロットロやんけ。そして味付けもいい。一見すると蒲焼きのタレのように濃い味かと思ったけど、もっとすっきりしている。上品な甘さはまさに木の屋さんの味だ。
缶詰情報
木の屋石巻水産/三陸産あなご醤油煮 170g 630円
同社直販サイトやネットショッピングなどで購入可