缶詰は甘辛い味のイメージが強いです。いわしの蒲焼きとか、牛肉の大和煮など、砂糖としょう油で味付けしたものが多いのは、やっぱり白米のおかず用なのでしょうか?

「確かに砂糖しょう油味は白米にぴったりです。でもあの味は日本人が好きなだけじゃない。世界中が夢中になる味なんですぞ!」

いつもながら強引にカットインしてきた缶詰博士の黒川氏。砂糖しょう油味って、そんなにグローバルな味付けでしたっけ?

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  • 極洋/まぐろ味付フレーク110g 参考価格195円ほど

    極洋/まぐろ味付フレーク110g 参考価格195円ほど

砂糖を加えたらまさに無敵

最強の調味料は「しょう油」だと信じております。料理の味付けがイマイチの時に、ちょいとしょう油を掛ければ天上の美味になる。

ステーキだって、サラダだって、カレーだって美味しくなる。さらに少量の砂糖を加えたら、まさに無敵。あの甘塩っぱさが嫌いな人は、誰もいないのではないか。テリヤキ味が世界中で受け入れられたのも、その証拠だと思うのだ。

  • まぐろ味付フレーク内観

    まぐろ味付フレーク内観

定番商品のひとつ

砂糖しょう油最強説を裏付けるために、ひとつの缶詰を取り上げてみた。極洋が3月1日に出した新商品「まぐろ味付フレーク」であります。まぐろのほぐし肉を砂糖、しょう油などで味付けしてあり、魚介缶では定番商品のひとつ。

いなば食品、清水食品、はごろもフーズに宝幸と、ツナ缶を出している缶詰メーカーのほとんどが同様の商品を販売している。

はごろもフーズの「はごろも煮」などは、同社が後藤缶詰所という社名でツナ缶製造を始めた1932年(昭和7年)頃から存在しているはずだ。

そんな古い時代からの味付けが、今でも新商品となって出てくるのである。

  • 缶底に潜む汁

    缶底に潜む汁

フレークをどかすと、見えてくるのがこの缶汁。砂糖、しょう油、みりんなどの調味料が含まれているのはもちろんのこと、まぐろの脂と水分も含まれている。それはすなわち、ダシが加わったようなもの。ゆえに、この汁を捨ててはいけませぬぞ。

  • 冷やうどんに使う

    冷やうどんに使う

かくのごとし。茹であげて冷水で洗ったうどんに、まぐろ味付フレークを汁ごとまぶしてみた。まぐろと青ねぎでうどんがまったく見えないけど、ご安心ください。下の方にちゃんとおります。

うどん約200gに対して、缶詰の1/2を使ってもこのボリュームだ。味付けは缶汁とまぐろフレークだけで充分で、めんつゆはいらなかった。

まぐろフレークは脂が乗っていて、かむとまぐろのうま味と甘辛汁がほとばしる。その味が染みたうどんがウマッ。あれよあれよという間に完食してしまい、砂糖しょう油がグローバルな味付けなのか検証することをすっかり忘れておりました。

缶詰情報
極洋/まぐろ味付フレーク110g 参考価格195円ほど
スーパー、ネットショッピングなどで購入可