新米の季節になりました。おいしく、しかも手軽に食べるなら炊き込みご飯はいかがでしょう。具に缶詰を使えばまさしく"缶た〜ん"ですよね、缶詰博士!
「僕もよく食べてます。炊き込みご飯に向く缶詰はたくさんあるんですが、最近とくに気に入っている3缶を公開しましょう!」
第3位 やきとりたれ味
缶詰を使った炊き込みご飯は、誠においしい。大事なことなのでもう一度言うけど、誠においしい。僕もいろんな缶詰で試していて、最近とくにお気に入りなのがホテイフーズの「やきとりたれ味」。
1970年に発売されたロングセラーなんだけど、あらためてあの甘辛い味付けが「素晴らしい」と思うのだ。
やきとり缶の缶炊き飯でオススメなのが、乾燥野菜を一緒に炊き込むこと。特にごぼうが入ると、鶏肉の風味と合わさって滋味深い味になる。乾燥野菜は日持ちがするし、味が濃くていい出汁が出るので便利至極ですぞ。
ちなみに、ホテイフーズのやきとりたれ味は少しずつリニューアルしております。現在発売中のバージョンは、タレに焦がし醤油が入っているから香ばしいのだ。
第2位 サバカリー インドカリー仕立て
第2位は今年の新商品、清水食品「サバカリー インドカリー仕立て」の缶炊き飯。この缶詰の特徴は、過去の記事「カレーの老舗がサバカレーに参戦! 新宿中村屋のサバカリー2種発売」で詳しく紹介しているけど、缶炊き飯に向く理由はカツオ節を使っていること。後を引くうまみは白米にぴったりだ。
新宿中村屋が開発したルーは、スパイスの香りも高く、ほどよく辛くてほどよくミルキー。ココナッツの甘い香りもいい缶じ(感じ)。
1缶で1合炊けるので、おおむね大人2人分が出来る。炊くときの水分量を減らせばドライカレーっぽくなりますぞ。
第1位 元祖いちご煮
栄えある第1位は、味の加久の屋「元祖いちご煮」であります。しかもこの10年間、不動の1位! パチパチパチ!
うにとあわびを使った上品かつ濃厚な潮汁で、本来は熱々の汁物として味わうもの。しかし1缶1,486円というセレブ缶なので、そのまま飲みきってしまうのはもったいない。そこで、地元・八戸の人々は、缶炊き飯にして増量しているのだ。
この1缶には汁が約400ml入っている。400mlというのは米2合を炊くのにちょうどいい水分量だ。ゆえに水は不要であります。
それと、隠し味にバター10gを加えて炊くとさらに美味。動物性脂肪が加わることで、コクと香ばしさが出て、かなりリッチな味わいになる。
缶炊き飯の缶所(勘所)は、炊くときに具を入れないこと。まずは米に缶汁と水を入れて炊き(いちご煮の場合は水不要)、蒸らしのタイミングで具を入れるのだ。
缶詰は加熱調理してあるので、それ以上加熱すると具の水分が抜け、パサついてしまう。だから「具はあと乗せ」が鉄則ですぞー!
缶詰情報
ホテイフーズ/やきとりたれ味 75g 172円
清水食品/サバカリー インドカリー仕立て 150g 324円
味の加久の屋/元祖いちご煮 415g 1,486円
ネットショッピングなどで購入可