「さば缶の進化が止まらない!」と缶詰博士が興奮しています。これまでもチョコレート味や本格インドカレー味、キムチ味など数々のさば缶を紹介してきましたが、また新しい味付けが登場したそうです。
その名も「明太王鯖(めんたいおうさば)」。はたしてどんなさば缶なのか、さっそく博士に紹介してもらいましょう!
ピカピカの新商品
単独でもおいしいものを、2つ合わせるとどうなるか? イカと大根。トマトとチーズ。とんかつと千切りキャベツ。みんな、もともと持っているおいしさの倍以上になるのだ。
ふくやの「明太王鯖(めんたいおうさば)」も、その好例であります。脂が乗ったさばと、ふくや謹製の明太子。もう、食べる前からおいしいのが分かる。
発売は8月20日というピカピカの新商品だ。おそらくこれが同商品の最速レポになると思う。
脂が乗っていながらもクリアー
皿にあけてみると、どっしりと重い大きなさばが出てきた。ノルウェー産の500〜800gという大さばを使っているのだ(ちなみに品名の王鯖は大鯖とかけている)。
いかにも脂が乗っていそうなさばの身の上に、明太子の粒とタレがたっぷり絡みついている。そこから香ばしい匂いと、ピリッとした唐辛子の匂いが漂ってくる。
缶詰の製造は福井缶詰だ。同社の代表商品のひとつであるさば缶は、ノルウェーさばを使っているのが特徴で、その扱いに掛けてはプロフェッショナル。
具体的な例を申せば、身肉をそのまま使うわけではなく、一度蒸し、浮いてきた余分な脂を落としてから使う。そのおかげで、脂が乗っていながらもクリアーな風味になっている。
ひと口そのままいただくと、さすがノルウェーさば。背身のほうを食べても、脂がサシのように入っている。その脂の甘味とともに、明太子のピリッとした辛味が被さり、口の中でぐんぐん広がる。これ、間違いなく白ごはんに合うやつだな。
かくのごとし。白ごはんに合うと思ったけど、このありさま。というのも、この缶詰のパッケージ(外箱)に、パスタにアレンジした写真が載っていて、それがいかにもおいしそうだったから。
内容量が165gとたっぷりあるので、2人分のパスタが出来た。味付けは一切なし。缶詰に入っている油&明太子だけで、加えたのは海苔だけであります。
ピリ辛オイルでコーティングされたパスタがうま辛。さばはどこを食べてもジューシーで、かむたびにさばのうま汁がにじみ出てくる。合間に明太子の粒がプチプチと弾けて心地良い。
調子に乗って一気に食べたら、辛さのせいで咳き込んだ。きちんと辛い味付けなのであります。
缶詰情報
ふくや/明太王鯖 165g 900円
ふくや直営店やネットショッピング、一部スーパーで購入可。