どんな料理にも使えるマルチプレーヤー、ツナ缶。サラダはもちろん、炒めものや和えものに向くし、仕事で疲れた時にはご飯に乗せてマヨネーズ掛けでもおいしい。いつも安く買えるのも地味に嬉しいですね。

「お安いのもあればお高いのもあるのがツナ缶の世界。今日は試しにお高いほうを食べてみましょう。スペイン製ですぞ!」と小鼻を膨らます缶詰博士。アレンジレシピは押し寿司だそうですよ。

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  • ラモンペーニャ/特選ツナトロ 110g 1,512円

    ラモンペーニャ/特選ツナトロ 110g 1,512円

ツナのトロ部分だけ使用

スペインは知る人ぞ知る缶詰大国だ。特に魚介缶は品質の高いものが多くて、世界中の有名シェフが指名買いするアンチョビなんてものもある。

日本にもスペインの缶詰を輸入している会社が幾つかあって、ネットショップ「ATS-FOOD」もそのひとつであります。極上缶が並ぶ中、今回選んだのは「ラモンペーニャ 特選ツナトロ」。その名の通り、ツナのトロ部分だけを使ったセレブ缶だ。

  • 特選ツナトロの内観

    特選ツナトロの内観

 レベルが1段階高い

海外の缶詰を開けるときはいつもドキドキしてしまう。では早速、開缶!

美しいリーフ状の切り身がぎっしり詰まっている。一緒に入っているオリーブ油も黄金色に輝き、くすんだり濁ったりしたところがまったくない。

そのままひと口つまんでみると、お味はとても濃厚。ツナのうま味には主に酸味と脂のコク、わずかな甘味があるが、それらのレベルが1段階高いのだ。

こんな濃いうま味を持つのはビンナガマグロである、普通なら。しかしこのツナ缶は違う。

  • 特選ツナトロの原材料

    特選ツナトロの原材料

衝撃の事実

パッケージ裏側の原材料名を見て分かる衝撃の事実。何とこのツナはキハダマグロを使っているのだ。いや、別にキハダマグロがいまいちと言っているわけじゃありませんよ。

でもツナ缶の原料として「最上等はビンナガマグロ」というのが缶界の共通認識。その1ランク下のキハダマグロで、これだけこってりしたうま味が出てるのが驚きなんであります。よっぽどいい魚体を使っているんだろうなー。

  • ツナトロの押し寿司

    ツナトロの押し寿司

かくのごとし。押し寿司の型を使い、ツナトロの押し寿司を作ってみた。今までやったことがないけど、「きっとおいしいはず!」と天から声が聞こえたのだ(大丈夫か、オレ?)。

ちなみに、ごはんは酢飯にしてある。それを型に詰め、上にツナトロを広げて押しつけた。表面に見えるのはふりかけだ。マグロにふりかけを合わせれば、味のベクトルがハワイのポキ丼っぽくなると目論んだ。

紅ショウガも添えたところで、ひと口いただく。うん、思ったよりちゃんとした寿司になってる。ツナの濃いうま味が染みた酢飯が、まことにウマい。

ただ、ポキ丼っぽくする目論みは失敗だった。ふりかけの味が強く、ツナの味が薄まってしまうのだ。わさびしょう油にすれば良かったなー。

缶詰情報
ラモンペーニャ/特選ツナトロ 110g 1,512円
ATS-FOODのショッピングサイトや一部の食品店で購入可。