喉ごしが軽く、食欲がない日でもするっと食べられるそうめん。夏には本当にお世話になっています。
とはいえ、いつも同じ食べ方では飽きてしまいます。缶詰博士ならいろんな缶詰アレンジをやっていると思い聞いてみると「今ハマっているのはネバさば。これは飽きません!」と断言。ネバさば、つまりネバネバ食材とさば缶の組み合わせでしょうか、博士?
生原料から作るさば缶
今日ご紹介するのはさば缶を使ったそうめんレシピ。それも食欲の落ちる暑い日にぜひ食べてほしいレシピであります。
使うさば缶は、水煮タイプならどのメーカー製でもおいしく作れる。でも製法にこだわったさば缶を選べば、出来上がるそうめんもぐっとおいしくなるのは間違いない。
そこで白羽の矢を立てたのは、高木商店「朝獲れさば水煮」。同社は千葉県銚子港と茨城県波崎港に近く、どちらの港も青魚(いわし、さば、さんま等)の水揚げが盛んだ。
朝獲れさば水煮は、港に水揚げされたさばを、その日のうちに缶詰にする「フレッシュパック」製法で造られている(冷凍原料は使わない)。これがなかなか難しいことで、造るつもりで段取りしていても、当日さばの水揚げがなかったら造れない。
また、たとえ水揚げがあったとしても、同社の基準に見合ったさばじゃなければ造れない(価格、魚体の大きさ、脂の乗りなど)。
そこまでこだわったさば缶だから、おいしさがひと味もふた味も違うんであります。
クリアーなにおい
さあ本日も参りましょう、開缶!
開けた瞬缶(瞬間)に立ち昇る、さばのいいにおい。青魚特有の臭みがなく、それでいて脂の甘いにおいがある。何というか、とてもクリアーなにおいだ。
塩味はあえて強め
このさば缶のおいしさにはもうひとつ、秘密がある。塩分がわずかに多いのだ。
栄養成分表示を見ると、1缶190gあたりの食塩相当量が2.4gとある。他のさば水煮缶はおおむね1.3~2.0gくらいだ。
この減塩礼賛時代に、なぜ? その答えは同社の営業担当T氏が答えてくれた。
「ちょっと塩っぱいほうがおいしいです!」
極めて明朗、簡潔。確かに、脂が乗ったさばは塩気が欲しいし、塩はうまみをより感じやすくする作用もある。それに2.4gというのは、1日の適正塩分摂取量(男性7.5g未満、女性6.5g未満)からすれば十分少ないのだ。
ということで、かくのごとし。朝獲れさば水煮を使ったネバさばそうめん缶成! 作り方はとても缶たんだ。
1.そうめんは規定時間で茹であげ、水でしっかり洗って塩分と油分(どちらもそうめんに含まれている)を落としてから水気を切る
2.そうめんつゆに缶汁を混ぜ、ちょっと濃いめの味にする
3.そうめんを盛りつけ、ひきわり納豆と小口切りにしたオクラを乗せる。その上にさばを乗せ、2のつゆとオリーブオイルを掛ければ缶成!
納豆とオクラのネバネバ食材2トップが入っているので、食べているうちにネバ度はどんどん増していく。すなわち喉ごしつるつるであります。
そうめんつゆに加えた缶汁にはさばのうまみ(ダシ)も入っているし、麺に絡むさばの身は甘い脂がたっぷり。毎日食べても飽きないですぞ!
缶詰情報
高木商店/朝獲れさば水煮 190g 313円
同社直販サイトや一部の食品店で購入可。なお数量限定生産品なので、売り切れた場合は来シーズンまで楽しみに待つべし。