おしゃれ女子の御用達店、カルディ。まるで雑貨のように食品が並ぶ様子は見ているだけで気分があがります。缶詰博士によると、カルディはオリジナル缶詰も充実しているとか。
「とくに最近のオリジナル缶詰は、発売されるたびに話題になってます。中には発売早々に売り切れて入荷待ちになることも。今日はそんな人気缶詰の1つ、上海風スペアリブを紹介しますぞ!」
鼻息荒くなるパターン
興味を惹かれた商品があって、いざ買おうと思ったら売り切れだった、ということがある。さあ、その時にどう対応するか。「まあいっか」と諦めるか、あるいは「絶対買う!」と鼻息が荒くなるか。
カルディコーヒーファームの「上海風スペアリブ」は後者であった。同社オンラインショップを見てみると「在庫切れ」。そこで店舗に赴くと、そこでも売り切れ。それが去年末のことだった。
店員さんは「大変好評で生産が追いつかないようです」とのたまう。念のため別の2店にも行ってみたけど、収穫ゼロ。
それからはや4ケ月。定期的に店舗を偵察していたところ、ついに入荷したのを確保! 長い道のりだった。
わりと稀な存在
この缶詰の特徴は骨付き肉を使っていること。スペアリブだから骨付き肉で正解なのだけど、缶詰の世界で骨、すなわち食べられない部位を入れることは希なのであります。
ともあれ肉料理なので、湯せんで缶ごとしっかり温めた。
目がうつろになる
いよいよ対面の瞬缶だ。開缶!
まず立ち昇ってきたのは、加熱された豚脂の香ばしい匂い。鼻腔から脳髄に駆け上がり、食欲を沸騰させるいけない匂いである。
そこに黒酢をじっくり煮込んだ甘酸っぱい匂いも混ざってきて、両者で脳髄を攻めてくる。腹がグーと鳴り、目がうつろになり、「あうあう」などとワケの分からぬ言葉が出た。ちなみに時刻は午前10時過ぎ。朝ごはんがまだ胃に入っているというのに、大変なことになった。
サイズいろいろ
肉片のひとつを取り出してみると、「おいっす! オラ三枚肉!」と言ってきそうな(言わないけど)、赤身&脂身肉だった。その下にはデカい骨付き肉も見えている。いろいろなサイズが入っているのだ。
そのままパクつきたいのを堪える。パクつけばごはんが欲しくなるだろうし、それを見込んで先ほどごはんを炊きはじめたところだ。炊けるまで我慢。
ちなみに時刻は午前10時半。朝ごはんはまだ胃に収まっている。
かくのごとし。炊きあがった白ごはんを山盛りにし、上海風スペアリブには彩りとしてスナップエンドウを添えた。
いざ、肉片を頬張る。さっくりと柔らかい歯応えだ。奥歯でかみしめると軟骨部分がこりこりと小気味よく、甘酸っぱい黒酢味が舌の上に広がった。豚肉は缶詰にするとレトルト臭がしがちだけど、これはナッシング。
山盛りごはんをあっという間に平らげ、2膳目はタレだけで平らげた。しばし呆然とし、ふと時計を見れば、まだ午前11時。誠に困った缶詰である。
缶詰情報
カルディコーヒーファーム/上海風スペアリブ 140g 価格383円(税込)
同社直販サイトか店舗で購入可 ※直販サイトは3/3時点で在庫なし