時間のない時でもさっと作れる炊き込みごはん。ボリュームも出せるし、忙しいビジネスパーソンにはありがたいメニューです。
「それならちょっと趣向を変えて、つぶ貝の炊き込みごはんはいかがでしょ?」と缶詰博士からのご提案が。うーん、確かにおいしそうだけど、つぶ貝なんてどこで買えるんですか?
「コンビニで売ってるおつまみ缶です。あれ料理素材にも秀逸なんですよ」
そんな缶詰があったとは知りませんでした。さっそくご教授願いましょう!
立ち位置はおつまみ缶だけど
この缶詰、コンビニで見たことありませんか? ホテイフーズが出してる「つぶ貝味付」であります。北海道産つぶ貝を甘めのしょうゆ味に仕上げてあって、酒飲みが見れば「うまそう!」と思うし、酒飲みじゃなければ「自分に関係ない」とスルーするかも。見た目も中身も確かにおつまみ缶だけど、実は料理にも使えるのだ。
アヤボラ使用
ともかく中身を見てみましょう。ご唱和ください、開缶!
濃いしょう油色の汁に浸かっているのがつぶ貝。つぶ貝にはいろんな種類があって、これはアヤボラというやつ。加熱しても身が固くなりにくいから、高温加熱で造る缶詰にはぴったりかも。
おいしいエキスが飛び出す
ひと"つぶ"はこのサイズ。大きくもなく小さくもない。
そのままいただくと、甘めのしょう油味がまずやってくる。つぶはねっとり柔らか食感で、味がよく沁みてる。貝特有の臭みはナッシング。
そのままパクパク食べたくなるが我慢して、炊き込みごはんを作りましょ!
缶汁ファースト
1合の米を洗い、しっかり水に浸け、ざる上げして余分な水を切ってから鍋(炊飯器)に入れる。
・水200ml
・しょう油小さじ1
・バター10グラム
を入れたら"缶汁"だけを加える。ここが缶所(勘所)! つぶ貝は入れちゃいけません。
缶詰は加熱調理済みで、具はもっともおいしい状態に仕上がっている。それを炊飯などで再加熱すると、風味・食感が損なわれるんであります。
調理法によってはしっかり加熱もアリだけど(さば缶で作るカレーとか)、炊き込みごはんの場合は具を入れずに炊く。ここ大事!
缶汁&バターの匂い
規定時間で炊き上がったらフタを開け、つぶを入れる。あとは蒸らせばでき上がり。この蒸らしの余熱でつぶはふっくらおいしくなるのだ。
缶汁&バターの匂いがやばい。その匂いだけで白ごはん食べられそう。
ワケわからんおいしさ
かくのごとし。匂いもやばいがお味もやばいです。このつぶ貝缶は単なる砂糖しょう油じゃなくて、かつお節由来のうまみも加えてある。さらにつぶ貝は原料段階で発酵調味料を使ってボイルしてあるから、複合的な和のうまみをまとっているのだ。
そこにバターのコクまで加わっちゃって、もうワケがわからん。箸が止まらん。
トッピングには香りの強い青ねぎが有効。コンビニで売ってる刻んだパックが便利ですぞー!
缶詰情報
ホテイフーズ/つぶ貝味付 90g 300円(税別)
コンビニ、スーパーや同社直販サイトで購入可