ムール貝と聞くと、白ワインと一緒に味わうおしゃれなイメージがありますが、カキ養殖業者にとっては厄介者。カキにくっついて大量に育つので、取り除くのにとても苦労するそうです。

でもそんな厄介者が「缶詰によって活用されました!」と胸を張る缶詰博士。「味もいいし、家飲みに最高ですよー!」

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  • 瀬戸内レモン農園/レモ缶・宮島ムール貝のオリーブオイル漬け 65g 500円(税別)※画像は旧パッケージ

    瀬戸内レモン農園/レモ缶・宮島ムール貝のオリーブオイル漬け 65g 500円(税別)※画像は旧パッケージ

活躍の場は缶詰

人が生きていくのは大変なことであります。たとえお金がたくさんあっても、それだけでは生きられない。自分が誰かのためになっている、そんな実感がなければ、人は生きていけないんであります。

ムール貝も、かつて同じ思いを抱いていた(と思う)。カキ養殖業者から「こんなにくっつきやがって!」と罵倒され、むしり取られ、捨てられていたのだ。

しかし、広島の「瀬戸内レモン農園」は考えた。厄介者扱いされてるこいつだって、活躍の場を与えれば、きっと輝いてくれるに違いない……。
ということで、この缶詰が誕生したのであります。これ本当の話。

  • レモ缶・宮島ムール貝内観

    レモ缶・宮島ムール貝内観

大粒を使ってます

小芝居は終わりまして、開缶!
どうですか、このぷっくりした様子。食べる前から、舌の上でぷるぷる弾ける食感が想像できる。ムール貝の缶詰は何社かで出しているけど、ここのムール貝は格別にぷっくりしている。それに粒も大きい。

そのままいただくと、特製の塩レモンが利いたすっきり爽やかな味。何しろ原材料は

・ムール貝
・オリーブオイル
・塩レモン
・レモン果汁

たったこれだけ。実にシンプルなのだ。でも全体がオリーブオイル漬けだから、熱々に温めればアヒージョのようにもなるはずだ。

  • アヒージョにして白ワインと

    アヒージョにして白ワインと

おいしいエキスが飛び出す

かくのごとし。中身を油ごと耐熱容器に移して、刻みにんにく、唐辛子を加えて、魚焼きグリルで加熱。油がふつふつしたら取り出して(ヤケドしないよう注意)、パセリを散らせば缶成!

ムール貝は、加熱によってぷっくり感がさらに高まった。熱々のところを舌の上で転がし、えいっとかめば、おいしいエキスがジュースになって飛び出してくる。にんにく&唐辛子のパンチも加わって、辛口の白ワインがくいくい進んでしまう。

それにしても、厄介者に活躍の場を与えた瀬戸内レモン農園さんはエライ。いっそのこと、全国でムール貝を食用に育てて、日本をムール貝大国にしちゃうのもアリだと思う。

缶詰情報
瀬戸内レモン農園/レモ缶・宮島ムール貝のオリーブオイル漬け 65g 500円(税別)
同社直販サイトで購入可