「一周回って」という言葉がありますが、最近は一周回って定番の缶詰が好きになりました。さばやいわしの煮付けとか、甘いタレ味のやきとり缶も玉子とじにして、ごはんに乗せて親子丼にしています。

今回、缶詰博士が選んだのはいわしの味噌煮缶。これも定番缶ですが、美味しいいわし缶は脂を見れば分かるそうです。っていっても、缶詰でどうやって脂を見るのでしょうか?

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  • 清水食品/うまい! いわし味噌煮 150g 180円(税別)

    清水食品/うまい! いわし味噌煮 150g 180円(税別)

見た目も大事

これは清水食品の新商品(リニューアル)「うまい! いわし味噌煮」であります。
ド定番品なのだけど、まず、このデザインが可愛い。ちょっと昭和を思わせる書体と、元気に泳ぐ魚のシルエット。それも、ちゃんといわしの魚体のシルエットなのだ。凝ってますなァ。
缶心(肝心)なのは中身だ。さっそく開けてみると……。

  • いわし味噌煮内観

    いわし味噌煮内観

一度冷静に

ご覧の通り、いたって普通の味噌煮だ。とはいえ、この時点で甘辛い味噌の匂いが立ち昇り、よだれが湧いてくる(開ける前に湯せんで温めた)。

と、ここで一度冷静になって、おもむろに小さなスプーンを取り出す。それをそっと静かに、缶汁の表面に沈めるとどうなるか。

  • スプーン上に浮かんだ脂

    スプーン上に浮かんだ脂

脂を確認せよ!

かくのごとし。茶一色の味噌ダレの表面に、黄金色の脂が浮かんでくるのだ。これが、いわしがもともと持っていた脂であります。

いわしといえば青魚。そして青魚の脂といえば、健康に必須のDHA・EPAが豊富に含まれている。ゆえに、いわし缶も脂がたくさん入ってたほうが嬉しい。

ということで、味噌煮のような脂の量が分かりにくい缶詰でも、こうしてスプーンを沈めればすぐ分かるのですぞ。

  • いわし醤油煮の内観

    いわし醤油煮の内観

どんだけー?!

これは別の缶詰、いわし醤油煮を開けたところ。味噌よりも缶汁が澄んでいるから、脂の量が分かりやすい。っていうか、この表面の透明な層が、すべていわしの脂なのだ。どんだけ脂が乗ったいわしなのー?!

普段は「出来れば脂は控えめに……」という生活を送っているが(中高年あるある)、青魚の脂はむしろ、どんどん摂取したいものであります。

  • あるお昼の風景

    あるお昼の風景

最後は缶汁ぶっかけ

かくのごとし。炊きたて飯と、温めたいわし味噌煮缶。トッピングはスーパーで買った九条ねぎ。これだけの献立で、なんと満たされることか。

リニューアルしたいわし味噌煮は、味噌が濃厚でしっかりとコクを味わえる。
なのに、飲み込んだあとは口中すっきり。後味がしつこくない。これにはおそらく、隠し味で加えたお酢が利いているのかと思う。

最後は缶汁をぶっかけ、今日もごはん1合缶食!(あとでランニングしました……)

缶詰情報
清水食品/うまい! いわし味噌煮 150g 180円(税別)
2020年秋冬の新商品。これから全国のスーパー、ネットショッピングなどで販売開始