「一周回って」という言葉がありますが、最近は一周回って定番の缶詰が好きになりました。さばやいわしの煮付けとか、甘いタレ味のやきとり缶も玉子とじにして、ごはんに乗せて親子丼にしています。
今回、缶詰博士が選んだのはいわしの味噌煮缶。これも定番缶ですが、美味しいいわし缶は脂を見れば分かるそうです。っていっても、缶詰でどうやって脂を見るのでしょうか?
見た目も大事
これは清水食品の新商品(リニューアル)「うまい! いわし味噌煮」であります。
ド定番品なのだけど、まず、このデザインが可愛い。ちょっと昭和を思わせる書体と、元気に泳ぐ魚のシルエット。それも、ちゃんといわしの魚体のシルエットなのだ。凝ってますなァ。
缶心(肝心)なのは中身だ。さっそく開けてみると……。
一度冷静に
ご覧の通り、いたって普通の味噌煮だ。とはいえ、この時点で甘辛い味噌の匂いが立ち昇り、よだれが湧いてくる(開ける前に湯せんで温めた)。
と、ここで一度冷静になって、おもむろに小さなスプーンを取り出す。それをそっと静かに、缶汁の表面に沈めるとどうなるか。
脂を確認せよ!
かくのごとし。茶一色の味噌ダレの表面に、黄金色の脂が浮かんでくるのだ。これが、いわしがもともと持っていた脂であります。
いわしといえば青魚。そして青魚の脂といえば、健康に必須のDHA・EPAが豊富に含まれている。ゆえに、いわし缶も脂がたくさん入ってたほうが嬉しい。
ということで、味噌煮のような脂の量が分かりにくい缶詰でも、こうしてスプーンを沈めればすぐ分かるのですぞ。
どんだけー?!
これは別の缶詰、いわし醤油煮を開けたところ。味噌よりも缶汁が澄んでいるから、脂の量が分かりやすい。っていうか、この表面の透明な層が、すべていわしの脂なのだ。どんだけ脂が乗ったいわしなのー?!
普段は「出来れば脂は控えめに……」という生活を送っているが(中高年あるある)、青魚の脂はむしろ、どんどん摂取したいものであります。
最後は缶汁ぶっかけ
かくのごとし。炊きたて飯と、温めたいわし味噌煮缶。トッピングはスーパーで買った九条ねぎ。これだけの献立で、なんと満たされることか。
リニューアルしたいわし味噌煮は、味噌が濃厚でしっかりとコクを味わえる。
なのに、飲み込んだあとは口中すっきり。後味がしつこくない。これにはおそらく、隠し味で加えたお酢が利いているのかと思う。
最後は缶汁をぶっかけ、今日もごはん1合缶食!(あとでランニングしました……)
缶詰情報
清水食品/うまい! いわし味噌煮 150g 180円(税別)
2020年秋冬の新商品。これから全国のスーパー、ネットショッピングなどで販売開始