テレワークが常態化してお家ごはんが増えました。でも毎食おかずを用意するのは大変。だから開けるだけで食べられる缶詰が、地味にありがたいです。
「そんなあなた! 今日は白ごはんにばっちり合う缶詰を紹介しましょう」とやってきたのは缶詰博士。その台詞は前にも聞いた気がしますが、一体どんな缶詰ですか博士?
缶詰で中華
本日紹介申し上げるのは、何と麻婆豆腐の缶詰であります。麻婆豆腐の"素"じゃなくて、豆腐も挽肉も入った完成形。かなり珍しい存在だ。
そもそも、中華料理の缶詰自体がほとんど造られていない。ちょっと不思議ではある。
この「花山椒香る麻婆豆腐」は「杉田エース」という会社が販売している。同社は建築資材の卸しなどが主業務だけど、「IZAMESHI」という防災備蓄食も開発・販売している。この麻婆豆腐缶もIZAMESHIシリーズのひとつである。
防災備蓄食に中華という選択。アリです。アリアリです。
塩分少なし
ところで、僕は麻婆豆腐にいい印象を抱いていない。お店で食べても、レトルトで食べても、しょっぱいものが多いからだ。超有名店で食べたこともあったけど、塩気が強くて全部食べられなかった。
なので、この麻婆豆腐缶もまずは塩分が気になって、一括表記を調べた。すると1缶あたりの食塩相当量は「0.9g」とあった。
少ないじゃないか。えーっ、どういうこと?! ひょっとしてほっこり優しい系の麻婆豆腐なのか?(それはそれで微妙だ)
匂いが本格派
ともあれ、本日もご唱和をお願い致します。開缶!
おう、まごうことなき麻婆豆腐であります。とろみもあってごはんに絡みそう。
鼻を寄せて匂ったら、自然と笑ってしまった。山椒に唐辛子にねぎ、しょうがと、想像以上に本格的な匂いなのだ。
人間は想像以上のことが起こると、笑ってしまうものなんだなァ。
律儀なカット
豆腐を取り出すとこんな感じ。1.5cm角に、小さく律儀にカットされている。
和食の豆腐はざっくり千切ったほうが美味しそうだが、中華はきっちり包丁で切ったほうがいい。とくに小さくカットされていると、それだけで「やるな!」と缶心(感心)してしまう。
誰に見せるわけでもなし
かくのごとし。缶から麻婆豆腐をすくって白ごはんにOn!
なあに、誰に見せるわけでもない平日のランチタイムであります。缶から直に食べたっていいじゃないの。ましてや家ごはんだ。
白ごはんが茶色くなったところで、ひと口。うん、しっかりと麻婆豆腐。唐辛子の辛さと、軽くしびれるような山椒の刺激。それと、塩味がほどよい。白ごはんがすすむ味付けだけど、塩だけに頼っていない。香味野菜と香辛料がうまみを与えているのだ。挽肉のもろもろもよし。
この麻婆豆腐缶は"普通に"おいしいです。忙しいランチタイムなど、これで充分であります。
缶詰情報
杉田エース/花山椒香る麻婆豆腐 80g 486円(税込)
同社オンラインショップ「スギカウ」ほか一部のスーパー、ネットショップなどで購入可