「出ました出ました、新しいご当地缶詰が!」と、なぜか倒置法で叫びながらやって来た缶詰博士。「今度は宮城県の鴨缶ですぞ~!」
この数年で特産品を使ったご当地缶詰が続々と登場しているそうです。その土地ならではのご馳走が、缶詰で手軽に味わえるということですね。
それでは早速、宮城の鴨缶とやらを博士に紹介していただきましょう。
超希少な鴨
鴨と聞いて思い浮かぶのは、池にぷかぷか浮かんでいるカルガモとかマガモである。でも鴨南蛮そばとか北京ダックに使われるのは奴らではない。その正体はアヒルか、アヒルとマガモを交配させたアイガモ(合鴨)であります。
宮城県角田市で飼育されている「野田鴨」も合鴨の一種。月に約6千羽しか生産できず、業務用でしか出回っていないそうな。つまり超希少。
そして、この新しいご当地缶詰「鴨だんご」がなんと、その希少な野田鴨を使っているのだ。期待が高まるではないか。
鴨の脂が輝く
さっそく参ります、ご唱和ください。開缶!
まず目に飛び込んできたのは鴨だんご。かなりデカい。肉というのは大きければ大きいほど嬉しく、その大きさに比例して缶動(感動)も大きくなるのだ。
そのだんごがたゆたう汁の表面には、透き通った鴨の脂がきらきら輝いている。そこから鴨肉+だし汁+野菜の重層的な香りが立ち上がってくる。※あらかじめ湯せんで温めました
具が豊富
かくのごとし。小鉢に盛りつけて判明したのは、鴨だんごは3つ入ってること(開缶時に見えたデカだんごは、2つがくっついたものだった)。他にもこんにゃくとしめじ、ごぼうも入っております。
いつもであれば、盛りつけ画像が映えるように絹さやとかほうれん草を添えるのだけど、今回はそういうの一切なし。開けてそのまま盛りつけただけ。
だってこれだけ具が豊富なのだもの。これで充分なのだもの。
塩分少なめでもウマし
満を持してひと口いただく。鴨だんごは中からじわじわと肉汁が出てくるほどジューシーだ。ゆっくりかんでいると次第に鴨肉らしい野趣が顔を出すけど、いわゆる臭みはない。鴨肉によくある鉄分臭がほとんどないのだ。それでいてコクはあるし、にじみ出る脂もあっさりしてウマい。
その鴨肉のうま味がしみ出た汁が、こんにゃく、ごぼう、しめじにも沁みこんでいる。全体の味付けは輪郭がはっきりとしていて、でもでも食塩相当量は100gあたり0.77gと少なめ。各素材のうまみがなせるワザですなァ。
缶詰情報
veeell(ヴィール)/鴨だんご 195g 税込1,512円
Yahoo!ショッピング内「カンドコ」で購入可