ネット社会の現代では、グルメのブームに火が付くのも"SNSがきっかけ"ということも多い。ここでは、流行に乗り遅れないために知っておきたいSNSで話題の"バズるグルメ"をご紹介。トレンドに敏感なクライアントや同僚たちの前で恥をかかないように、しっかり話題のグルメを押さえておこう。第5回は「#ボトルドリンク」。
テイクアウトに便利! 話題の「#ボトルドリンク」とは
最近のタピオカドリンクの人気もあいまって、SNSで多くの投稿が見られるのが「#ボトルドリンク」だ。その名の通り、ボトルに入った飲み物を指すが、一般的なペットボトルとは形が異なり、カフェや飲食店オリジナルのおしゃれなボトルに入っているのが特徴だ。Instagramでも「#ボトルドリンク」の投稿は約14,000件を超え(2019年6月現在)、ボトルドリンクを販売しているカフェへの投稿も日々増えているようだ。
ボトルドリンクの容器は薄型のものや手のひらサイズのものが多く、一般的なペットボトルよりもコンパクト。小さなバッグの中でも邪魔にならず、バッグから取り出したときのかわいさもポイントだ。また、キャップ付きなので気軽に開け閉めでき、テイクアウトして歩き回るのにもぴったり。
SNSでは「気になっていたボトルをやっとゲットできた」、「行ったけど売り切れだった」などの声や、新作ボトルドリンクのお披露目も。カラフルで、見た目にも美しく作られているボトルドリンクはSNS時代の新しいドリンクのスタイルとなっているようだ。
おいしいだけでなく、SNS映えする写真で気分も上がる
コスメボトルのようなスマートなボトルで知られる「cafe no.(カフェ ナンバー)」は、大阪の北堀江の1号店をはじめ、原宿や湘南など日本全国に9店舗(7月末に仙台にもオープン予定)を構えている人気のカフェだ。コーヒーをベースにしたものやジュースなどさまざまなドリンクを販売しており、ボトルに入ったドリンクも常時10種を提供している。
一番人気は「ストロベリーミルク」(税込600円)。ミルクの下には濃厚なストロベリーソースが入っていて、赤と白のキレイな2層になっている。飲む直前によく振るか、ストローで混ぜ合わせて楽しむ。飲んでみると想像していたより甘くなく、いちごの酸味が感じられる爽やかでスッキリとした味わいだ。他には、抹茶味のゼリーが入った「グリーンティーミルク」や定番の「ミルクティー」(各税込600円)なども人気。お好みでタピオカトッピング(税込100円)もできる。
cafe no. 原宿店を運営するHOG経営本部 新井研史さんによると、「特にInstagramでかわいい! とのお声をいただいています。若い世代のお客様に人気があり、休日や学校などが休みの日には入場制限をかけることもあります」とのこと。
同店の店内には基本的にはテーブル等はなく、簡単なベンチのみ。壁面にはかわいいイラストやロゴが描かれてあるので、店内まるごとフォトスポットのよう。壁を使ってボトルと一緒に写真を撮れば、SNS映えする1枚が簡単に撮れるのもうれしいポイントだ。
ミルク系だけじゃない! バリエーション豊富なボトルドリンク
ボトルドリンクは、日本各地でさまざまなスタイルのものが登場している。どれもオリジナルボトルなので、集めたくなってしまうかわいさもSNSで話題となる要因のようだ。
今年6月に原宿にオープンしたばかりのカフェ「machi machi(マチマチ)」でもボトルドリンクが登場している。もともとは台湾で人気のチーズティー(台湾茶と塩味の効いたチーズクリームを組み合わせたドリンク)専門店だが、テイクアウトするのにより便利なボトルドリンクもラインナップいるというわけだ。
パンナコッタはムース状になっていて、ドリンクの部分とキレイに2層に分かれている。パンナコッタをストローで軽く崩し、ドリンクと混ぜてから飲むスタイル。バニラビーンズを効かせた香り豊かで濃厚なパンナコッタと、ドリンクを掛け合わせたスイーツ感覚のドリンクだ。「『ストロベリーパンナコッタ』はオーダーを受けてから生のイチゴとミルクをブレンドしています。イチゴ本来の甘みと酸味、香りが豊かでおすすめです」と、同店を運営するフレーバーワークス PRの小山薫さんは話す。一方、「ミルクティーパンナコッタ」は、香り豊かなミルクティーと濃厚なパンナコッタでリッチな味わいとなっている。
期間限定の「ミカンティーゼリー」はオレンジ果汁と台湾茶をブレンドしたドリンクの下に、オレンジの酸味が効いたゼリーの2層。こちらもストローで崩して混ぜるスタイル。酸味と台湾茶の香りが効いた、ツルンと喉越しのよい一品となっている。
個性派も登場! パック入りのタピオカドリンク
さらに、ボトルドリンクならぬ「パックドリンク」も注目を集めている。SNSでの投稿件数はまだ少ないものの、おしゃれでユニークなデザインが「おしゃれ!」「持ち運びにいい」との声が上がっている。
首都圏に12店(テイクアウト型の「FLIPPER'S STAND(フリッパーズスタンド)」3店を含む)、アジア圏に3店を展開するパンケーキ専門店「FLIPPER’S(フリッパーズ)」では、ボトルではなくパックに入ったものを提供している。
ジッパーつきのパックに入った状態で販売されているタピオカドリンクは、シンプルなパッケージからタピオカが見えてとてもフォトジェニック。ボトルよりもバッグに収まりがよいという声もあり、持ち歩きたくなるデザインとなっている。定番フレーバ―の「タピオカミルクティー」、「タピオカ抹茶」、「タピオカ豆乳ほうじ茶」(各420円税別)の他、夏季限定として「タピオカマンゴー」「タピオカスイカ」、「タピオカストロベリーミルク」を8月末まで販売予定。
他にも、SNSではクマさん型やハート型のボトルや、色とりどりのパックドリンクを見つけることができる。旅行先やちょっと遠出したときにその土地のカフェのボトルを買ってみたり、友人への手土産にするなど、楽しみ方はさまざまだ。お気に入りのボトルを探してみてはいかが?