ネット社会の現代では、グルメのブームに火が付くのも"SNSがきっかけ"ということも多い。ここでは、流行に乗り遅れないために知っておきたいSNSで話題の"バズるグルメ"をご紹介。トレンドに敏感なクライアントや同僚たちの前で恥をかかないように、しっかり話題のグルメを押さえておこう。第48回は「#クロッフル」。

  • ゴディバカフェ「クロッフルムッシュ」(308円)

新感覚のハイブリッドスイーツ

クロッフルとは、クロワッサン生地をワッフルメーカーで焼いたデザートのこと。格子模様が入り、見た目はワッフルそのものだが、食べてみるとクロワッサンらしいサクサクした食感やバターの豊かな風味を感じられ、そのギャップが楽しい。ワッフルだと思って食べると「あれ?」と頭が混乱するかも。

Instagramでは「#クロッフル」のタグが付いた投稿が約1.3万件見つかる。カフェのイートイン写真もあれば、自宅で手作りした写真もある。シンプルに焼いただけのものから、フルーツやクリームなどをトッピングして華やかに仕上げたものまで、仕上がりも多彩だ。

チョコレートクロッフルが人気「ゴディバカフェ」

国内初の「ゴディバカフェ」として、2020年11月に東京駅構内にオープンした「ゴディバカフェ東京」では、フードメニューとして、クロッフルを販売している。ゴディバのショップやアトリエは全国にたくさんあるが、クロッフルが食べられるのはここだけ!

  • チョコレートクロッフル(308円)。左上が焼く前、焼くと右下の状態になる

クロッフルは全4種類。一番人気のゴディバの「チョコレートクロッフル」は、チョコレートをクロワッサンに挟み、ワッフルメーカーで焼き上げたもの。甘いタイプはほかにアーモンドクリームとクルミにカカオニブをトッピングした「ナッツ&クリームwithカカオニブ」、甘くないタイプには、ハムとチーズをトリュフ風味で仕上げた「クロッフルムッシュ」と西洋わさびマスタードを使った「ベーコンジャーマンポテト」がある。

ミニクロワッサンのような小さめのサイズ感がかわいらしく、Instagramでは2種類の味を食べ比べたり、人気のチョコレートドリンクと合わせて楽しんだりしている投稿がある。

「手軽に食べられるところや価格面、アツアツで食べられるところなど、とてもご好評をいただいており、人気のフードメニューとなっています」(ゴディバカフェ広報担当 小野茜さん)

2Dの世界で楽しむクロッフル「inkcafe」

京都市中京区に2021年3月にオープンした「inkcafe(インクカフェ)」は、クロッフルと紅茶の専門店。壁の絵やテーブル・イスはすべてモノクロで、まるで絵の中に入り込んだようなユニークな内観も話題だ。Instagramには「#inkcafe」のタグが付いた投稿が約2,600件ある。

  • 左/クリームイチゴ(700円)、右/2次元のユニークな写真が撮れる店内

クロッフルは10種類以上を販売。一番人気はクリームとイチゴ、粉糖、ミントで飾り付けをした「クリームイチゴ」。テイクアウトではシンプルな「オリジナル」が人気とのこと。

「こだわりは、焼きたて1分以内に提供すること。焼いたものを作り置きするのではなく、その場で焼いて提供しています。コロナ禍で外出自体が特別になった今、近くでプチテーマパークのように楽しく過ごしていただく空間をつくりたいと考えて店を開きました」(店長 小川桃香さん)

棒付きで食べやすいクロッフル「タピックス」

京都市と滋賀県に店舗を展開する「生タピオカ専門店タピックス」では、白梅町店(京都市北区)、大津店(滋賀県大津市)、堅田店(滋賀県大津市)の3店舗で今年1月よりクロッフルの販売をスタート。棒にささっているので食べやすく、焼きたての最もおいしいアツアツの状態を堪能できる。

  • 左下から時計まわりに「プレーン」「宇治抹茶」「チョコ」(各350円)、「生チョコ&バナナ」「生チョコ&いちご」(各450円)、「生ベルギーチョコ」(400円)

味は全6種。シンプルに粉糖をかけた「プレーン」が一番人気。ほかの5種はプレーンをベースにトッピングを変えたものだ。プレーンの次に人気なのがお得な「セット割」(850円)。「プレーン」「チョコ」「抹茶」のいずれかのクロッフルと好きなタピオカドリンク(Mサイズ)を組み合わせられる。

「タピオカ専門店としてオープンした当初は若年層のお客さまが多かったのですが、クロッフルを購入する年齢層はもう少し幅広く、男性のお客さまも少なくありません」とタピックス広報担当の石河裕太郎さん。

いい音と景色と楽しむクロッフル「base.lab」

名古屋テレビ塔の3階に2020年3月にオープンした「base lab.(ベースラボ) 名古屋テレビ塔店」は、音楽制作クリエーターの石井和之氏がプロデュース。自然の中にいるような疑似体験ができる立体音響を備えたカフェだ。心地よい音と景色を楽しみながら、アメリカから直輸入したスペシャリティコーヒー、さらにデザートとしてクロッフルを味わえる。

  • 「キャラメルチーズクロッフル」(660円 ※ミルクコーヒーとのセットは1210円)

モチモチ食感のクロッフルは、フランス産直輸入のクロワッサン生地をワッフルメーカーで焼いたもので、トッピング違いの全4種類。アイスクリームは全種にのっており、それにプラスしてキャラメルソースとナッツをかけた「キャラメルナッツクロッフル」、きな粉黒蜜をトッピングした「黒蜜きな粉クロッフル」、ベリーをのせた「ベリークロッフル」、そしてSNSの投稿が最も多い「キャラメルチーズクロッフル」がある。

キャラメルチーズとは、生乳を長時間煮詰め、砂糖不使用ながらキャラメルのような甘みを出したチーズのこと。「キャラメルチーズクロッフル」は、アイスクリームのうえに削ったキャラメルチーズがたっぷり。お好みでメールプルシロップをかけて食べる。

「多くのお客さまは、Instagramを見て来店されています。名古屋で一番の眺望と目の前のクロッフル、そして立体音響によって、波・風・雨・海中などの自然音を擬似体験ができることに、とても驚かれます」と同店を運営するパスファインダー代表取締役の有吉剛志さん。

クロッフルはミルクコーヒーとセットで頼む人が多いという。猫のキャラクターが描かれたかわいいミルクコーヒーの瓶は持ち帰ることもできる。

贅沢なクロッフルサンド「ソルカフェ」

京都市中央区に2021年4月にオープンした「ソルカフェ」は、糸ピンス(韓国かき氷)やトゥンカロン(韓国版マカロン)といった最新韓国グルメを提供する韓国カフェ。メニューのひとつに、クロッフルと生クリームを組み合わせた「クロッフルサンド」がある。

  • 左/イチゴクロッフルサンド、右/オレオクロッフルサンド(各950円)

クロッフルサンドは、贅沢にクロッフルを2枚使用。クロッフルのサクサク感と濃厚な生クリームが相性抜群だ。イチゴと生クリームをサンドした「イチゴクロッフルサンド」と、チョコソースとオレオクッキーを砕いたものを挟んだ「オレオクロッフルサンド」の2種類がある。

「ボリュームがあるので2~3人でお召し上がりいただくこともあります」(ソルカフェ広報担当の高田涼平さん)

ポップな雰囲気の店内には、ハイヒールの形をしたイスなど写真映えする要素も多数。モニターにはK-POP映像も流れ、韓国気分に浸れる。

店ごとに独自のこだわりが光るクロッフル。いろいろ食べ比べるのも楽しい新感覚のハイブリッドスイーツだ。