ネット社会の現代では、グルメのブームに火が付くのも"SNSがきっかけ"ということも多い。ここでは、流行に乗り遅れないために知っておきたいSNSで話題の"バズるグルメ"をご紹介。トレンドに敏感なクライアントや同僚たちの前で恥をかかないように、しっかり話題のグルメを押さえておこう。第30回は「#ダルゴナコーヒー」。

  • 2色のコントラストが美しい話題のダルゴナコーヒー

「ダルゴナコーヒー」とは、牛乳の上にふわふわに泡立てたコーヒームースがのった最近話題の新感覚ラテ。「ダルゴナ(タルゴナとも言われる)」とは、韓国の屋台などで売っている昔ながらの伝統の砂糖菓子のことで、日本で言う「カルメ焼き」のようなもの。サクサクしたクッキーのようなもので、韓国では特に紅茶に「ダルゴナ」をのせたものが大人気。そのブームが日本にも到来したのだが、日本では必ずしも「ダルゴナ」がのっていなくともSNS上では「ダルゴナコーヒー」として投稿されているようだ。

最近、外出自粛などでおうち時間がたっぷりできて、自宅でゆったりとカフェ気分を味わいたいという人が増え、自分で「ダルゴナコーヒー」を作りに挑戦し、SNSに投稿する人が急増。さすがに自分で韓国の「ダルゴナ」は作れないが、代わりにコーヒー泡を作り、茶と白の二層が美しいドリンクを投稿して楽しんでいるのだ。上のムースが雲のようで可愛らしいと話題に。

Instagramでは「#ダルゴナコーヒー」の投稿だけで12.4万件、「#タルゴナコーヒー」で2.8万件も投稿されている。他に「#ダルゴナコーヒーの作り方」や「#ダルゴナコーヒー作ってみた」などを一緒に投稿している人も。比較的若い女性の投稿が目立つ。材料はインスタントコーヒー・水・砂糖・牛乳だけなので、「意外と簡単にできる」というコメントも多く見受けられる。

中には2層ではなく3層に挑戦している上級者や、コーヒーの代わりに抹茶を使って、白と緑の「ダルゴナ抹茶」にアレンジしている人までいる。グラスの種類や撮影角度によって、様々な見た目に工夫できるので、撮影しがいがあるようだ。

「ダルゴナ」ブームの火付け役が韓国から日本初上陸!

今年の3月27日に東京・青山にテイクアウト専門店としてOPENしたダルゴナミルクティー専門店「Cha Aoyama」は、韓国にある本店がダルゴナブームの火付け役と言われている。Instagramでは、ハングルと英字の組み合わせからなる同店のロゴ入りカップの投稿も何点か見られた。ネット通販でも販売している。

  • 「Cha Aoyama」の「ダルゴナ アッサムミルクティー」600円※ストローと一緒に提供するのは韓国スタイルで、日本ではストローなしで提供

紅茶専用のエスプレッソマシンで抽出した濃厚な紅茶エスプレッソに牛乳を入れ、カップに注ぎ、最後にダルゴナを上にのせたオリジナル・ミルクティーを提供している(ダルゴナコーヒーは提供していない)。

同店ではダルゴナを砕いたものだけをのせていて、泡はのせていないが、韓国には泡タイプのダルゴナがのっているものもあるという。おそらくそれを日本人が真似て、“ダルゴナなし”でも「ダルゴナコーヒー」として投稿しているようだ。

「Cha Aoyama」のスタッフ白石さんは、「当店のダルゴナはサクサクとした触感を出すために韓国で時間をかけて開発されたオリジナルのものです。カラメル風味なので、甘味がついていないミルクティーにダルゴナが溶けることにより、甘みが出てくるので味の変化を楽しめます。カップをゆすってダルゴナを溶かしながらお召し上がりいただいています。氷が溶けても味が薄まらないもの魅力の一つです」と説明してくれた。

「Cha Aoyama」ではダルゴナスコーンも人気!

「Cha Aoyama」では韓国本店でも大人気の「ダルゴナ スコーン」も提供している。お店で焼き上げたスコーンの上に、手作りダルゴナを熱いうちにかけて仕上げたスコーン。とろりとチーズのようなダルゴナの見た目が食欲をそそる。サクサクとしたダルゴナと、しっとりしたスコーンはおやつにぴったりサイズで、こちらもファンが多いという。

  • 「Cha Aoyama」の「ダルゴナ スコーン(プレーン)」250円

ダルゴナコーヒー作りに挑戦! 電動泡立て器があれば約5分で完成!

レシピサイトにもたくさん投稿されているダルゴナコーヒー。インスタントコーヒー・水・砂糖を混ぜ合わせて泡立て、それを牛乳の上にかけるだけ。可愛らしい見た目にもかかわらず、材料は意外とシンプルで、調理も簡単のようだ。さっそく作ってみた。

用意するもの(2~3杯分)
粉末のインスタントコーヒー 10g
お湯 10ml
グラニュー糖 10g
牛乳 適宜

まずはボールにインスタントコーヒー、グラニュー糖を入れ、お湯を注いで溶かします。これら3つの材料の分量は均等が良いようです。コーヒーが溶けたところで電動泡立て器でホイップ状になるまで泡立てます。5分くらいで卵白のように泡立ちました。手動でやる場合でも10分くらいで泡立つのではないでしょうか。生クリームのホイップと同じ要領ですね。コーヒーのしずくが洋服に飛ぶ可能性があるのでエプロンを付けて作ってみましょう。

  • 泡立ち具合はお好みで。泡立ちがゆるいと早くコーヒーが沈むようです

次にグラスの7分目くらいまで牛乳を注ぎ、その上にコーヒー泡をそっとかけていきます。泡は結構長く持続するので、あせらずに入れて大丈夫。最後に一番上にインスタントコーヒーの粉末や、ココアパウダーなど、軽いもので飾りをトッピングすればできあがり(冒頭の画像を参照)。

コーヒー泡は時間が経つにつれて少しずつ沈んでいき、牛乳はゆっくり茶色に変わっていきます。それを眺めているだけでも、ゆったりとおうちカフェ時間が楽しめます。最後は牛乳と完全に混ざってコーヒー牛乳に。泡立ちがゆるいと早くコーヒーが沈むようですので、スマホ撮影する人はしっかり目に泡立ててみて。どのみち混ぜて飲むという人はゆるめの泡でもいいかも。

気分転換にもオススメのダルゴナコーヒー作り。ちょっとした手間でコーヒーラテがとびきりオシャレに早変わり。来客時のおもてなしドリンクや休日のティータイムなどにぜひ作ってみてはいかがでしょうか?

※価格は特記がない限り税別