ネット社会の現代では、グルメのブームに火が付くのも"SNSがきっかけ"ということも多い。ここでは、流行に乗り遅れないために知っておきたいSNSで話題の"バズるグルメ"をご紹介。トレンドに敏感なクライアントや同僚たちの前で恥をかかないように、しっかり話題のグルメを押さえておこう。第26回は「#レモネード」。

  • 本格レモネード専門店「レモネードbyレモニカ」(写真:マイナビニュース)

    本格レモネード専門店「レモネードbyレモニカ」

レモンサワーだけじゃない! 「レモネード」人気上昇中

数年前からレモンサワーがブームになっているが、アルコールに限らず、レモンを使ったドリンクの人気が広がっている。特に人気が高まっているレモン飲料が「レモネード」。レモン果汁を水で割り、砂糖などで甘みを加えた飲み物で、水の代わりにソーダ水で割るのもポピュラーだ。Instagramでは「#レモネード」のハッシュタグを付けた投稿が27万件以上も見つかる(2020年5月時点)。

レモネード自体は昔からあり目新しいドリンクではないが、ビタミンCやクエン酸を含むレモンのヘルシーなイメージや爽やかな味わいが若者にも注目され、最近の人気につながっているようだ。さらに近年はレモネードの専門店も登場。専門店のレモネードは容器や店舗のデザインがおしゃれで、SNS映えも抜群だ。また、カフェやファーストフードでレモネードをメニューに取り扱う店も増えたり、ペットボトル飲料や自宅で作れるレモネードベースが発売されたりして、より身近で手軽に楽しめるものになっている。

Instagramの投稿写真を見ても、おうち時間にレモネードを楽しんでいる様子や、レモネード専門店やカフェのテイクアウト、ペットボトルや瓶入りのレモネード商品などさまざまだ。

人気のレモネード専門店「レモネードbyレモニカ」

Instagramの投稿写真のなかでも、おしゃれさで目立っているのが、レモネード専門店の商品写真の投稿だ。「#レモネード専門店」のハッシュタグが付いた投稿は8,000件以上。全国展開している「レモネードbyレモニカ」やレモンの名産地である広島の「HOK STAND」のほか、「檸檬とスパイス」(沖縄)や「LEMONIC」(青森)など全国各地に専門店ができている。

なかでも投稿数が多いのが、金沢発祥の本格レモネード専門店「レモネードbyレモニカ」のレモネード。「#レモネードバイレモニカ」や「#レモニカ」のハッシュタグを付けた投稿は英語表記の関連ワードを含めると2万件以上に上る。

レモネードbyレモニカは、2016年3月に石川県金沢市に1号店をオープン。2018年にレモネードベースを作る専用工場を設立し、フランチャイズ展開をスタートさせた。2020年5月現在で全国に33店舗がある。

  • レモネードbyレモニカ「オリジナルレモネード」(340円税込/レギュラーサイズ)

定番の「オリジナルレモネード」や一番人気の「ソーダレモネード」をはじめ、メニューの種類は常時20種類以上。フルーツの果汁や果肉と合わせたもの、中国茶や紅茶で割ったものなどがある。また、好みに合わせて、氷の量や甘さ、ホットの場合の温度などをカスタマイズすることもできる。

「味の核となるレモネードベースは、非加熱非圧搾のレモニカ独自の特別な製法で抽出しています。そのため、苦味や雑味がなく、すっきりとした喉越しです」と同店を運営するアイエムエムフードサービス広報担当の山口貴子さん。

原料のレモンは旬でベストな状態のものを世界中から選りすぐっているそうで、産地はカリフォルニアと日本。店頭で使用している生レモンは防かび剤(防ばい剤)不使用で安心して飲める。Instagramの投稿を見ると、「爽やかですっきり」「レモンの酸味が最高」など味に対する評価が高い。

  • レモネードbyレモニカ渋谷ストリーム店。店内には写真撮影スポットも

「昨今のレモンブームの影響もあり、食品市場でもレモンを扱った商品がぐっと増えたように感じます。店舗には10代後半から20代の女性を中心に、お子さまからお年寄りまで幅広い世代が来店されています」と山口さん。コーヒーが苦手な人が新たな選択肢としてレモネードを選ぶということも増えているようだ。なお同社の商品のデザインに非常に似ているレモンドリンク商品も登場しているが全くの別商品なので注意したい。同商品は全国33店舗の店頭でのみ購入できる。

簡単おうちカフェ! レモネードベースも人気

おうち時間が増えている今、自宅でレモネードを作って飲んでいる人も多い。Instagramの投稿を見ると、市販のレモネードベースを使って手軽に作っている人も多いようだ。

  • 「日東紅茶レモネードベース480ml」(350円)。4倍希釈で約12杯分

三井農林が今年2月に発売した「日東紅茶 レモネードベース480ml」は、水や炭酸で割って手軽に楽しめる希釈タイプのレモネードベース。シチリア産レモン果汁の酸味に、はちみつの香りを効かせてあり、すっきりとした風味を楽しめる。

「ビタミンCたっぷりで、希釈時1杯分にクエン酸が1000mg含まれます。水や炭酸で割るのはもちろん、野菜ジュースやお酒と割るアレンジもお楽しみいただけます。牛乳と混ぜるとラッシー風ドリンクになり、爽やかな酸味と牛乳の甘みが夏にぴったりです。おうち時間が増えている今、同商品でリフレッシュしていただければ何よりです」(同社商品企画・マーケティングチームの杉岡康弘さん)

Instagramを見ると、炭酸水や牛乳で割って楽しんでいる人が多い様子。商品はスーパーや同社のECサイトで購入できる。

手軽なペット飲料「LEMON MADE オリジナルレモネード」

手軽に飲めるペットボトル飲料を楽しんでいる人も多い。ポッカサッポロフード&ビバレッジでは、今年2月に「LEMON MADE オリジナルレモネード」を発売した。

  • ポッカサッポロフード&ビバレッジ「LEMON MADE オリジナルレモネード」(140円)

同商品はもともと昨年夏に期間限定で販売されたもの。想定以上の売上を記録したため、今年度は通年で販売することになったという。パッケージを刷新し、スタイリッシュでSNS映えするデザインへと進化させた。商品には香り高いイタリア産のレモン果汁を使用。さらにレモンペースト(果皮・果肉)を加えて、大人の味に仕上げている。

「酸味・苦味・コクのバランスにこだわり、おいしさを追求しました。近年人気のあるレモンサワーのように、日本にレモネードのおいしさと文化を根付かせたいという想いで商品をお客様にお届けしています」(ポッカサッポロフード&ビバレッジ飲料事業部の小川裕久さん)

スタイリッシュなボトルデザインなので、おしゃれで新しいものが好きな若年層からの支持も高いそうだ。また売上の一部を小児がん団体に寄付しているそうで、Instagramでは「おいしくてチャリティできるならうれしい」「飲むだけで支援できるのは素敵」など取り組みに賛同するコメントも多い。

レモンの酸味がすっきり爽やかなレモネードは、暑くなるこれからの季節にぴったり。おうち時間や仕事中の手軽なリフレッシュにもおすすめだ。

※価格は特記がない限り税別です