ネット社会の現代では、グルメのブームに火が付くのも"SNSがきっかけ"ということも多い。ここでは、流行に乗り遅れないために知っておきたいSNSで話題の"バズるグルメ"をご紹介。トレンドに敏感なクライアントや同僚たちの前で恥をかかないように、しっかり話題のグルメを押さえておこう。第24回は「#UFOチキン」。

  • ジューシーなチキンでチーズをディップする「UFOチキン」はSNS映え必至の注目グルメ!(写真:マイナビニュース)

    ジューシーなチキンでチーズをディップする「UFOチキン」はSNS映え必至の注目グルメ!

今注目の韓国グルメ「UFOチキン」

たびたび日本でもトレンドとなるのが韓国グルメである。「チーズタッカルビ」や「チーズハットグ」、当連載でも紹介した「パネチキン」などは今や人気メニューとして広く認知されている。そんななか、新たに話題となっている韓国グルメは「UFOチキン」。円盤型の鍋の中央にはたっぷりのチーズ、その周りにチキンを盛りつけたボリューム感のある料理で、熱してトロトロになったチーズをチキンにつけて食べる。チキンは韓国風のヤンニョム味やハニーバター味など多彩な味付けがされており、いろいろと味わえるのも楽しい。

UFOのような見た目も楽しいためSNSでもシェアされやすく、Instagramでは「#UFOチキン」での投稿が2.4万件(2020年4月現在)、「#UFOチキンフォンデュ」や「#UFOフォンデュ」を合わせると全部で4.4万件以上もある。

(※新型コロナウイルス感染症拡大により、下記で紹介する東京都内の店舗は臨時休業をしている場合があります。最新情報は各店舗のSNS等などでご確認をお願いいたします)

ブームの火付け役! 「Goobne Chicken」

韓国だけでなく世界中で展開しているチキン料理専門店「Goobne Chicken(グッネチキン)」はUFOチキンを考案した店として知られている。もともと韓国にはなかったメニューだが、日本人の好みやニーズを分析し、日本での本店である新大久保店にて2017年10月から販売をスタートした。現在、国内では都内に4店舗と福岡にも1店舗を構えており、じわじわとUFOチキンの人気を拡大させている。

  • グッネチキン新大久保店「UFOフォンデュ」(1,290円税別/注文は2人前~)

「goobne(グッネ)」とは韓国語で「オーブンで焼く」という意味で、チキンは柔らかくジューシーに焼き上げたもの。「オリジナル」、「ヤンニョム」、焼肉のタレのような味付けの「カルビの王様」、粉チーズがトッピングされた「ディープチーズ」、辛口の「ボルケーノ」など11種の味付けがあり、1人分につき1つの味を選ぶことができる。中でも「カルビの王様」はSNSでのシェアも多く、人気が高いようだ。鍋中央のチーズにはモッツァレラチーズとチェダーチーズを使用しており、ジューシーなチキンとの相性も抜群。

Instagramでの同店のハッシュタグでは「やっと新大久保に来られたけど行列で1時間待ちだった」や「やっと食べられたけど、なにこれおいしすぎる」という感動のコメントもあり、人気の高さがうかがえる。同店店長のジョン・ジェファンさんは「UFOチキンを販売してから、若い女性を中心にお客様も倍近くに増えました。みなさんよく写真や動画を撮っていますよ」と来店客の反応に手ごたえを感じているという。

バイキングで楽しめるUFOチキン

新大久保の「韓国料理店バイキング 韓友家(ハヌガ)」でも2019年4月よりUFOチキンを提供している。チーズの周りには4種のチキンがズラリと並んでおり、販売当初からInstagramで若い世代を中心に好評だという。

  • 韓友家「UFOチーズチキン」(ランチ90分食べ放題1,570円税別/注文は2人前~)

テーブルに「UFOチーズチキン」が運ばれると、「ほとんどのお客様が写真や動画を撮影する」(同店マネージャー 飯塚ゆかりさん)というほど気分も上がるビジュアルだ。チキンはシンプルな「プレーン」のほか、香ばしい「ハニーバター」、甘辛い「ヤンニョム」、スパイシーな「辛口」の4種。「韓国より直輸入の専用パウダーを使って企業秘密の下処理をし、油で揚げたチキン」(飯塚さん)は、ふっくらと柔らかく、食べやすい。ランチ時には90分の食べ放題(ディナー時は70分食べ放題1,570円税別/120分食べ放題1,999円税別)になるので、チキンのフレーバーを変えながら1人で何本も食べ、おかわりする客がほとんどだという。

チーズにはモッツァレラチーズとチェダーチーズを使用。カリッと揚がったチキンとまろやかなチーズがマッチし、どんどん食べたくなるおいしさだ。チーズや、チキンに添えられたスイートバターコーン、他にもチーズプルコギチヂミなど20種の韓国グルメやソフトドリンクを、制限時間10分前までバイキング形式で存分に楽しめる。

「UFOチーズチキンをスタートしてから、全般的に若い年齢層のお客様が圧倒的に多くなりました。テーブルに運んだ際には『わぁ~』という歓声が聞こえることもあり、ほとんどの方が最初に写真や動画を撮ってくださっていますよ」と飯塚さん。チーズがとろける様子は動画に撮っても楽しく、シェアしたくなってしまうようだ。

イタリアンバルで食べるさっぱり系UFOチキン

新大久保での人気メニューであるUFOチキンも、都内の韓国料理店でないレストランや地方の飲食店にも広がりを見せている。おしゃれなデザイナーズ個室のイタリアンバル「the life table池袋本店」でも、2019年1月から「UFOフォンデュ」を提供中だ。

  • the life table池袋本店「UFOフォンデュ」(1,480円税別/2人前~)

こちらの「UFOフォンデュ」も、ノーマルの他、ヤンニョムチキンとハニーチキンがあり、チェダーチーズ・モッツァレラチーズ・ナチュラルチーズを独自にブレンドしたチーズにフォンデュする。カラッと揚がったチキンは衣が軽く、中はふっくらジューシー。濃厚なチーズをつけてもパクパク食べられると好評だという。

「UFOフォンデュを販売開始した月は80人分しか売れませんでしたが、SNSで拡散されてからはひと月に700人分の利用がありました。その後も安定して400人分程度は販売しています」(同店を運営するTBIホールディングス広告部 清水大輔さん)。

さらにイタリア料理店でもある同店では「イタリアンUFOフォンデュ」(1,480円税別/2人前~)も展開している。

  • the life table池袋本店「イタリアンUFOフォンデュ」(1,480円税別/注文は2人前~)

「イタリアンUFOフォンデュ」はチキンの間にブロッコリーやパプリカ、紅芯大根などの野菜が盛りつけられており、目にも美しい色合い。チーズはモッツァレラチーズ・ナチュラルチーズ・チェダーチーズをブレンドしたものに、ほどよい酸味のトマトソースを加えている。チキンだけでなく野菜も食べられてヘルシーなのもうれしいポイントだ。

現在はワイワイと1つの鍋から食べるような集まりがしづらいタイミングだが、事態が終息したらぜひ思いっきりおいしいものを食べたい! と思っている人も多いはず。チキンとチーズという大人気の組み合わせが存分に楽しめるUFOチキン、食べられる日を楽しみに待とう。