女性同士でも相談しにくいお胸の気になるお悩み。筆者がこれまで数千人のお胸とお尻のケアに携わってきた経験から、それぞれのお悩みの原因と、その改善策についてお届けします。

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■今回のお悩み
「小さい胸をもっと大きくしたい」(33歳、専業主婦)

  • 冬はバストアップの大敵?


第3回では、バストアップの要として、土台となる姿勢作りについてお届けしました。姿勢はバストを育てる土壌となる重要な部分。姿勢を意識出来るようになってきたら、その土壌にしっかりと栄養を届けるステップへと移っていきましょう!今回もバストアップのポイントについてお届けしたいと思います。

女性に多い〇〇は美乳の大敵なんです

姿勢が整ってくると、栄養や酸素・ホルモンがお胸に届きやすくなりますが、それらは血流に乗って運ばれています。女性に多い不調の1つ、【冷え】は血流の悪さのサイン。

そのため、慢性的な冷え性や、季節的に感じる冷えは、美乳作りの大敵とも言えるのです。どんなに食事に気を使っていても、女性ホルモンがちゃんと分泌されていても、それを運ぶ血流が滞っていては、それらが十分に活かされないままになってしまいます。姿勢という土台が整ったら、次のステップとして【血流】を整えていくことが大切です。

マッサージで血流を促進! 巡りの良いお胸を目指そう

マッサージの主な目的は、バスト周りの筋肉をほぐし、栄養や酸素・ホルモンなど、お胸を育てる上で必要なものを届け、老廃物などの不要な物を運び出すことになります。

お胸は主に、乳腺組織と脂肪組織でできており、栄養やホルモンによって発育します。バストのサイズには、遺伝や体質も影響しますが、それらがしっかり届くようになると、お胸の質感や丸みがアップしたり、形・サイズに変化が見られるようなってきます。マッサージを習慣にして巡りの良いお胸を目指しましょう!

マッサージのポイントは?

マッサージを行う際は以下の6つのポイントを押さえておきましょう。

(1)入浴中やお風呂上がりなど、身体が温まっている時がお勧めです
(2)サポート力のしっかりしたブラジャーなどを着用した日は特に念入りに行いましょう
(3)生理前など、お胸の張りがある時は無理なマッサージはしないように
(4)お胸の脂肪を潰すような強いマッサージはお胸の負担になりかねません
(5)朝晩行うと、さらに効果的
(6)マッサージクリームなどを使うことで、お胸の乾燥予防にもつながります

マッサージの際は、お胸を愛でるように優しく行いましょう。強いマッサージをすれば、お胸が育つということではありません。バストアップを急ぐあまり、強めのマッサージを行なってしまう方も多いようですが、お胸の負担に繋がってしまうこともあります。また、生理前などお胸がデリケートな時期も、無理をしないことが大切です。

毎日5分の簡単マッサージ

最後に、1日たったの5分でOK。簡単マッサージをご紹介しましょう。

(1)まずバスト周りの緊張をほぐしていきます。バスト上部のデコルテの部分を、指の腹、もしくはグーにした関節を使って筋肉をほぐすようしっかりとマッサージします。

(2)左右のバストサイドも同様に行いましょう。
※筋肉の緊張が取れて、柔らかさが感じられるようになるまで、ゆっくり行います。硬さに左右差がある場合は、硬い方をより重点的に行っていきます。

(3)バスト周りの緊張が取れたら、バストを下から上へすくい上げるように、左右の手を交互に使いながらバスト全体を流していきます。左右それぞれ20回行います。

(4)次に、お胸の外側からバスト上部を通って、内側へ向けて優しくゆっくり流していきます。お胸がじんわり温かくなるのを感じながら、10回行います。
※お胸の上は強く潰さないように注意しましょう。

(5)最後に、両手を使ってバストの輪郭を8の字を描くように、流していきます。お胸のシルエットを整えるイメージで優しく撫でましょう。

冬こそマッサージが大切です

気温の低下に伴い、普段冷えを感じない方でも血行不良が起こりやすくなり、お胸の温かさや柔らかさといった質感が低下しやすくなります。外出時にはマフラーなどで、首元を冷やさないようにしつつ、ホームケアで巡りの促進を心掛けてみてください。

お胸は、ケアによって変化が現れやすい場所ですが、大きな変化にばかり意識を向けてしまうと、質感や柔らかさといった変化に気付きにくくなってしまいます。小さな変化を楽しむことこそ、ケアの継続に繋がってきます! 毎日のお胸を労わるように、ケアを楽しんでみてくださいね。