女性同士でも相談しにくい「バスト」や「ヒップ」のお悩み。筆者がこれまで数千人のお胸とお尻のケアに携わってきた経験から、それぞれのお悩みの原因と、その改善策についてお届けします。今回は、ヒップの肌荒れについてです。

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■今回のお悩み
「お尻のざらつきや黒ずみが気になります」(34歳、事務職)

  • お尻の肌荒れ、原因とケア方法は?


美尻ブームに乗って、ヒップアップトレーニングやエクササイズに取り組む女性も増えました。その一方で、忘れられがちなヒップのスキンケア。

ある時、「アレ……?」と気付いてしまう、肌荒れや黒ずみ……服の上からでは見えない場所でも、出来ることならツルんとした、モチモチなヒップでいたいですよね。そこで今回は、ヒップに起こりやすい肌荒れの原因と、そのケア方法についてご紹介します。

ケアの前に鏡を使ってお尻チェック!

自分のお尻を隅々まで知らない方も多いのではないでしょうか。表面的にはお尻を見ることができていても、太ももとヒップの境目や、デリケートゾーンに近い部分のチェックは、意外と出来ていないのです。

そのため、自分のお尻にある肌荒れや黒ずみに気付かず、そのまま悪化してしまうパターンも……少し恥ずかしいかもしれませんが、まずは今の自分のお尻を隅々までチェックしてみましょう。

ざらつきや黒ずみの原因とは……?

ヒップのざらつきや黒ずみの原因として考えられるのは次の5つです。

(1)座っている時間が長い
(2)いつも同じ形のパンティを履いている
(3)通気性の悪い下着やストッキングの着用が多い
(4)慢性的にお尻に冷えを感じる
(5)ターンオーバーの乱れ

ざらつきや黒ずみが、ヒップの下部や太ももとの境目に出来ている場合、(1)・(2)、また(3)も主な原因として考えられます。デスクワークの女性は、座る時間が必然的に長くなるため、いつも同じ場所が座面に当たっていたり、パンティラインの摩擦も起こりやすくなったりします。

そのため、座る位置をこまめに変え、毎日のパンティの形を変えるようにしましょう。また、化繊の素材をなるべく避け、シルクやコットンにするのもおすすめです。パンストも、夏用の蒸れにくいものを選びましょう。

一方、ざらつきや黒ずみが、ヒップ全体にある場合は、摩擦や圧迫ではなく、(4)・(5)のように皮膚のターンオーバーの乱れや血行不良が原因として考えられます。身につける下着の素材を変えることと併せて、締め付けの強いガードルやパンストは避けるようにしましょう。また、冷えの予防対策としてマッサージも効果的です。

お尻のスキンケアで質感UP!

ヒップの質感アップには、スキンケアを行うこともおすすめします。月に一度はヒップ専用、またはボディ用のスクラブで、角質や老廃物を取り除き、たっぷり保湿をします(炎症を伴う肌荒れがある場合は、スクラブは刺激が強すぎるため、炎症が治ってからにしましょう)。

また、毎日の保湿として、美白効果の期待出来る化粧水やクリームを使うことで、ヒップのざらつきや黒ずみを緩和して、質感アップが狙えます。形・質感共に、美しいお尻を手に入れるために、ぜひ実践してみてください。