バストのサイズの大小問わず、多くの女性が感じているバストの左右差についてのお悩み。 左右のサイズが1カップ以上違ったりするとブラジャー選びに困ってしまうことがあるのではないでしょうか? 今回はそんな、「バストの左右差の原因と改善法」についてお届けします。
■今回のお悩み
「左右で大きさが違うことに悩んでいます」(39歳、専業主婦)
バストの左右差の原因とは
心臓のあるほうが大きくなるという話を聞いたこともあるのではないでしょうか?
心臓の鼓動によってバストが育ちやすく、左のお胸が大きくなると言われますが、これまで数千人の女性のバストケアに携わって感じることは、全体的な割合としては確かに左が大きい女性が多いかもしれませんが必ずしも左だけではないということ。逆の方もいらっしゃいます。左右差の原因として乳腺の発育度合いの差が挙げられますが、実は、日頃の身体の使い方の癖というのもバストの左右差の原因の1つなのです。
身体を左右バランス良く使えていますか?
カバンを持ったり、何か作業をしたり……腕や手を使う動作においては、ついつい利き手を使ってしまいがちです。私自身、右利きなので、意識的に左右を対象に使うようにしないと、やはり負担が多くなるのは右手。そのため、肩や背中、バスト周りなども右側が凝りやすい傾向にあります。
一見、バストとは関係がないように感じる肩凝りや、背中・バスト周りの硬さ。これらはじつはバストにも大きく影響していて、お胸が緊張して張り付いた印象になったり、丸みやふっくら感が失われたりすることで、バストの左右差にも繋がってしまうのです。日々、当たり前のようになっている身体の使い方の癖。意識的に改善していくとともに、癖によって負担のかかっているバスト周りのケアをしっかりと行っていきましょう。
バスト周りのケアで左右差をリセット! 毎日の習慣に
バストが小さいと感じる方を中心に、バスト周りをしっかりとほぐしていくことが左右差の改善には効果的です。今回はお勧めのマッサージ法2種類をご紹介します。
(1)バストサイドのマッサージ
バストのサイドが硬くなることでお胸の膨らみが潰れ、バストサイズが小さくなることがあります。バストの横(ブラジャーのベルトのあたり)を指の腹を使って、バスト側へ円を描くようにほぐしましょう。お胸の上はマッサージしないように気を付けます。
(2)デコルテのマッサージ
お胸の土台となる大胸筋が硬くなると、バスト周りの巡りが悪くなり栄養やホルモンなどバストに必要なものが届きにくくなります。バストの土台の硬さを取り除くイメージで、鎖骨の下から腕の付け根までをしっかりとほぐしましょう。お胸を潰さないように指の腹を使ってほぐしていきます。
どちらのマッサージもそれぞれ3分! 小さいと感じるほうを重点的に行います。バスタイムなど、身体が温まっている時を有効活用するのもお勧めです。硬さが強い場合は「痛気持ちいい」と感じる強さで行ってくださいね。
ブラジャーは大きい方にサイズを合わせて、パッドで調整を
お胸の左右差が1カップほど違う場合、ブラジャーのサイズの選び方も重要です。ブラジャーを買う時は試着をするのが基本ですが、お店のフィッターさんに見てもらうことも大切です。左右差が大きい場合、ブラジャーは大きいお胸に合わせて選ぶようにします。
その場合、小さいほうのカップに隙間が出来てしまいますが、その隙間を埋めるようにパッドを使います。パッドというと、バストを盛るような分厚いものを想像されるかもしれませんが、隙間を埋める薄手のものを使って、カップの中でお胸が揺れないように調整しましょう。
小さな方に合わせて選んでしまうと、大きいほうのお胸が潰れてしまったり、お胸の圧迫感にもつながってしまいます。毎日のケアによって、お胸の左右差が変わってきたら、パッドを外して調整してみてください。
バストの左右差については多くの女性が感じていることです。乳腺の発達度合いの差や、身体の使い方による負荷の差など、原因は様々ありますが、バスト周りの硬さや負荷から起こってしまっている左右差については、ケアによるリセットが可能です。変化を楽しみながら毎日のケアを習慣にしてみてください。