いまやすっかり日本人の日常に溶け込み、生活の一部となったコンビニ。身近にあって豊富なメニューが揃っており、新商品の開発や味の向上の努力にも余念が無い。近年は無添加やオーガニックな商品など健康への配慮にも力を入れ始めていて、ビジネスマンのランチとしても無視のできない存在だろう。全4回にわたってお送りしている「お昼(ランチ)って何を食べていますか? 働く男女500人に聞いてみた」の最終回となる「コンビニ編」では、そんなコンビニと会社員との関係をチェックしてみたい。
Q.昼食をコンビニで買う頻度はどれくらいですか
1位「週に2~3回」(24.3%)
2位「週に1回程度」(19.5%)
3位「月に1回程度」(14.1%)
4位「週に4~6回」(13.3%)
5位「コンビニは利用しない」(12.5%)
6位「2週間に1回程度」(8.2%)
7位「毎日」(7.8%)
Q.昼食を買う際に利用することが一番多いコンビニはどこですか
1位「セブン-イレブン」(42.8%)
2位「ファミリーマート」(32.3%)
3位「ローソン」(20.5%)
4位「ミニストップ」(1.1%)
4位「その他」(1.1%)
6位「デイリーヤマザキ」(0.9%)
7位「ポプラ」(0.7%)
8位「NewDays」(0.5%)
Q.コンビニで買うことが一番多い昼食は下記のうちどれですか
1位「おにぎり」(27.6%)
1位「お弁当」(27.6%)
3位「パン」(14.8%)
4位「サンドイッチ」(10.3%)
5位「パスタ」(4.3%)
6位「カップ麺」(3.9%)
7位「サラダ」(3.0%)
8位「デザート」(2.7%)
9位「惣菜」(2.1%)
10位「その他」(1.6%)
11位「カップみそ汁」(1.1%)
12位「お菓子類」(0.7%)
13位「カップ春雨」(0.5%)
Q.昼食時、コンビニで買うことが多い飲み物は下記のうちどれですか
1位「緑茶」(31.2%)
2位「水」(10.7%)
3位「その他」(10.3%)
4位「飲まない」(10.0%)
5位「麦茶」(9.8%)
6位「炭酸飲料」(8.9%)
7位「ウーロン茶」(7.5%)
8位「ジュース」(5.5%)
9位「紅茶」(5.0%)
10位「牛乳」(1.1%)
Q.昼食時、コンビニでの買い物にかける金額はいくらですか
1位「401円~500円以内」(23.2%)
2位「301円~400円以内」(21.6%)
3位「501円~600円以内」(21.0%)
4位「601円~800円以内」(15.9%)
5位「300円未満」(10.3%)
6位「801円~1,000円以内」(5.7%)
7位「1,001円~1,500円以内」(0.7%)
7位「1,501円~2,000円以内」(0.7%)
7位「2,001円以上」(0.7%)
Q.コンビニで買った昼食を食べることが多い場所はどこですか
1位「職場のデスク」(39.2%)
2位「職場の休憩所」(37.4%)
3位「その他」(8.2%)
4位「コンビニのイートイン」(8.0%)
5位「近所の公園やベンチなど」(7.3%)
Q.昼食時、コンビニを利用するメリットは何だと思いますか
・「美味しい、流行りのものが食べられる。選択肢が多い。お店に入るより安い」(48歳女性/その他/専門サービス関連)
・「その日その時に食べたい物を選べる。食べる量を自分で調節できる」(51歳女性/官公庁/公共サービス関連)
・「いつでも営業しているし、最低限必要な商品の用意があり、手軽に買い物ができる」(57歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「会社の近くにあり、すぐに暖かいもの、冷たいものが食べられる」(36歳男性/その他電気・電子関連/メカトロ関連技術職)
・「やはり美味しいし、価格も妥当なので。店舗も近いし、とても便利」(58歳男性/教育/専門サービス関連)
・「出勤途中に、近くのコンビニで自分の食べたいお弁当やおにぎりを購入しておけば、昼食時の休憩時間をゆったり過ごすことができます。食費も、店舗で食事を取る時よりコンビニで昼食を購入すれば、その分食費が抑えられると思います」(52歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)
・「社外に出て外の空気を吸うことができ、ちょっとしたリフレッシュになる。また、いつもと違った食事を摂ることができる」(47歳男性/総合商社/事務・企画・経営関連)
・「新商品の発売が頻繁にあり、色々な味を楽しめることと、時短で効率よく休憩もできるから」(58歳男性/その他金融/営業関連)
・「ポイントがたまる、ポイントで買える、クーポンが使える」(45歳女性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「ワンコインよりはるかに安くあげることができる。栄養バランスを考えながら、好みのものを選べることも大きなメリット」(67歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
・「歩く距離が少なくて済み、お湯も自由に使えてすぐに食べられて、イートインは涼しくていいです」(51歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)
・「キャッシュレス決済を使用できるので、手ぶらで利用できる」(29歳男性/設計/メカトロ関連技術職)
Q.昼食時、コンビニを利用するデメリットは何だと思いますか
・「スーパーの価格帯と比較すると高い」(51歳女性/専門店/販売・サービス関連)
・「バリエーションが少ない」(58歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運 事務・企画・経営関連)
・「買いに出かけるのが面倒」(33歳女性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「ボリュームの少ない商品が多い」(34歳男性/その他/公共サービス関連)
・「添加物が多そう。あまり美味しくない」(52歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「弁当は油脂が多いものが多い。濃い味付けのものが多い」(48歳女性/その他/専門サービス関連)
・「レジが混雑することが多い。人気商品が売り切れていることが多い」(45歳女性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「あれこれ健康に配慮して選ぶと、コストが高くなる」(57歳女性/その他/事務・企画・経営関連)
・「ちょっと栄養が偏りがちなところと、安価な油に飽きるというか、嫌になってくるところですね」(26歳女性/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)
・「基本は定価販売なので、お金が掛かる。昼食の時間帯だけレジが激混みする」(36歳男性/その他電気・電子関連/メカトロ関連技術職)
・「全ての栄養を1食で取ろうとするとサラダや野菜ジュースを買い足すことになるので、高くなってしまう。野菜類は、家で朝晩に十分に取ることが必要になる。好みの商品が、昼時には売り切れになっていることも多い」(67歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
・「栄養バランスを考えず、好きなものばかり買ってしまう」(45歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「品切れ、どのコンビニもほぼメニューが似通っていて飽きる」(56歳男性/不動産/営業関連)
■総評
調査の結果、 マイナビニュース会員のビジネスマンの「昼食をコンビニで買う頻度」の1位は、24.3%を集めた「週に2~3回」となった。以下、2位「週に1回程度」(19.5%)、3位「月に1回程度」(14.1%)、4位「週に4~6回」(13.3%)と続く。また「コンビニは利用しない」という人が12.5%いる一方、「毎日」利用する人も7.8%いた。
ちなみに本連載の第1回「スタイル編」で聞いたビジネスマンの昼食のスタイルは、1位「お弁当を持参」(29.6%)に続き「コンビニで購入」が24.0%で2位となり、多くの支持を得ている。以降は、3位「外食」(20.2%)、4位「社員食堂」(12.6%)の順だった。
「昼食を買う際に利用することが一番多いコンビニ」は、1位「セブン-イレブン」(42.8%)、2位「ファミリーマート」(32.3%)、3位「ローソン」(20.5%)。上位3大チェーンが全体の95%以上を占め、4位「ミニストップ」(1.1%)以下を大きく引き離している。日本フランチャイズチェーン協会によれば、全国の約5万8,000店(2017年度)のコンビニ店のうち、主要コンビニチェーンの店舗数は、1位「セブン-イレブン」(2万973店)、2位「ファミリーマート」(1万5,517店)、3位「ローソン」(1万4,691店)となっており(2019年7月現在)、今回の結果はおおよそ実情に即したものと言えるだろう。
「コンビニで買うことが一番多い昼食」は、「おにぎり」と「お弁当」の大定番が共に27.6%の2トップとなった。以下、3位「パン」(14.8%)、4位「サンドイッチ」(10.3%)、5位「パスタ」(4.3%)の順で続いている。「昼食時、コンビニで買うことが多い飲み物」は、1位の「緑茶」が31.2%と全体の3割以上を占めた。2位は「水」(10.7%)、3位「その他」(10.3%)、4位「飲まない」(10.0%)だった。「その他」では「コーヒー」を押す声が目立つ。
「昼食時、コンビニでの買い物にかける金額」を聞いたところ、上位は1位「401円~500円以内」(23.2%)、2位「301円~400円以内」(21.6%)、3位「501円~600円以内」(21.0%)となり、全体の約3分の2が600円以内となっている。また「300円未満」も10.3%おり、全体にコンビニの昼食は安く済ませる傾向がある。ちなみに「外食」にかける金額のトップ3は1位「600~800円台」(38.2%)、2位「900~1,000円台」(23.1%)、3位「500円台」(13.6%)なので、確かにコンビニ飯はコスト削減には有効なようだ。
「コンビニで買った昼食を食べることが多い場所」は、1位「職場のデスク」(39.2%)、2位「職場の休憩所」(37.4%)、3位「その他」(8.2%)、4位「コンビニのイートイン」(8.0%)、5位「近所の公園やベンチなど」(7.3%)となり、8割近くは会社内で食べていることがわかった。なお、「その他」と回答した36人のうち26人は「車内」と答えており、クルマで移動する営業マンや職業ドライバーがメインと思われる。
「昼食時、コンビニを利用するメリット」については、「身近にある」「手軽」「営業時間が長い」「メニューが豊富」「比較的安価」「美味しい」「ポイント利用やキャッシュレスが可能」などが主なポイントとして挙げられている。一方の「デメリット」は、「割高」「メニューが偏る」「品切れ」「レジが混雑する」「栄養バランスが悪い」「味が濃い/脂っぽい/不味い」「添加物が心配」などの声が寄せられている。
ビジネスマンのランチに関して「コンビニ」という存在は、「外食」と「お弁当を持参」の中間に位置しているようだ。それゆえか、「外食」や「お弁当を持参」ではコストや時間、利便性や栄養バランス、メニューの多様性などに対するメリット/デメリットの評価はおおむね一定しているのに比べ、「コンビニ」へのそれは個人によってかなり異なるものとなった。美味しい/不味い、安価/割高、メニューが豊富/偏る、など正反対の声が寄せられていて、「コンビニ飯」に対する捉え方や利用方法の違いでその印象は大きく分かれるのかもしれない。
都市部であれば、ほんの数分歩けば必ず行き当たるコンビニ。今回の調査でもおおよそ4人に1人が「コンビニで購入」を支持しており、ビジネスマンの昼食スタイルとしてかなり定着しているという結果となった。ただし、利用頻度に関しては「毎日」や「週に4~6回」は少数派となっており、多くの人が「外食」や「お弁当を持参」と組み合わせて利用している様子がうかがえる。文字通り"コンビニエンス"な存在として、上手に便利に付き合っていると言えそうだ。
全4回にわたってご紹介してきた本シリーズ。忙しい現代のビジネスマンの昼食事情の実態が垣間見えるものとなったのではないだろうか。まだまだ暑い日が続くが、美味しいランチをしっかりと食べて、元気に乗り切って欲しいと思う。
調査時期: 2019年7月26日~2019年7月31日
調査対象: マイナビニュース会員(会社員)
調査数: 500人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません