電力会社の乗り換えを考えていてどのプランにするか迷う人、そもそもどうやって探せばいいか分からない人も多いでしょう。電力を販売している会社は、登録されている分で700社以上もあります。

今回は料金プランの探し方、チェックすべきポイント、比較サイトの利用方法などについて解説します。電気料金を節約するのに役立ててみてください。

電力事業者の数は700以上もある!

電力事業に新規参入した事業者のことを新電力事業者と呼びます。具体的には東京ガス、ENEOSでんき、ソフトバンクでんき、Looopでんきなど。

2016年4月1日の電力完全自由化によってこれらの事業者は電気の販売が認められ、東京電力など各地域の電力会社と同じく、小売電力事業者に登録されました。

経済産業省に登録されている小売電力事業者は727社(2021年6月30日時点)です。これらの事業者を1つ1つ調べるのは現実的ではありません。

そこでおすすめなのは、電気料金の比較サイトを利用すること。住まいの郵便番号などを入力するだけで、お得な料金プランをすぐに検索できます。

料金プランでチェックすべき5つのポイント

電力の料金プランを見るとき、安さだけにとらわれてはいけません。以下5つのポイントをチェックしておきましょう。

1.契約の条件

乗り換えるといくら安くなるのかは当然重視する項目ですが、契約の条件にも注目しましょう。携帯電話やインターネットなどのセット契約が条件になっているケースもあります。

キャンペーンで受け取れるキャッシュバックや割引といった特典についても、条件の達成が必要なケースもあるので、金額だけでなく条件も必ずチェックしましょう。

また料金プランによっては、解約金や違約金などが発生する可能性もあります。契約解除の規定についてもよく確認することが大切です。

2.供給エリア

全国的にカバーしている電力会社もありますが、一部の地域のみに限定している会社も多く見られます。いくら安くても、自宅で使えないのでは意味がありません。

興味のある電力会社が見つかったら、住んでいる地域に供給しているか確認しましょう。

3.支払い方法

クレジットカード、口座振替、スマホ決済など、選べる支払い方法についても違いがあります。ご自身が希望する支払い方法に対応しているかをチェックすることをおすすめします。

4.電気料金が決まる仕組み

2020年12月、新電力会社の一部の料金プランが高騰したことがニュースになりました。

具体的には市場連動型の料金プランのことで、市場価格が安いときは料金が安くなり、高いときは逆になります。ちなみに「市場」とは、「日本卸電力取引所(JEPX)」の電力取引市場のことです。

市場連動型プランに関しては、市場価格のトレンドや料金が決まる仕組みをよく把握したうえで、契約すべきか判断しましょう。

なお市場連動型のプランは全体の一部であり、新電力会社のプランの全てではありません。

電力料金プランの比較サイトを利用してみよう

たくさんある料金プランを比較するのに便利なサイトを2つ紹介します。

エネチェンジ

電気・ガスの比較サイトとして有名なのが「エネチェンジ」です。郵便番号、世帯人数を入力するだけと、1分もかからず料金プランを検索できます。

現金キャッシュバックやギフト券などエネチェンジの限定特典もあり、通常料金よりさらにお得になることもあります。

価格.com

家電などの価格比較で有名な「価格.com」では、電気料金の比較もできます。こちらも郵便番号やなどの入力だけで簡単に料金プランを検索可能です。

価格.comでも月額料金割引など独自の特典がありますので、エネチェンジと比較してみるのもおすすめです。

比較サイトで傾向を把握してから、個別の会社について調べよう

比較サイトは大量のプランを手軽にチェックできるのがメリットです。ここで、気になる料金プランや電力会社について、いくつか目星を付けておきましょう。

その後、個別に公式ホームページにて料金プランの詳細内容を把握することで、乗り換えるべきか判断が付きやすくなります。

ご自身に最適な料金プランを見つけて、電気料金の節約につなげましょう。