甘い朝食でプロポーズも!? 美食の国・イタリアの朝食は手軽でシンプル

古代から続く永遠の都ローマをはじめ、水の都ベネチア、ファッションの中心地ミラノなど北から南まで多くの魅力的な都市をもつイタリア。ピザにパスタ、ティラミスなどイタリア発祥の料理も多く、美食の国としても有名だ。そんなイタリアだが、実は朝食は手軽に済ませる人が多い。

朝食にはビスケットとエスプレッソなど、甘いものとコーヒーの組み合わせが好まれるようだ。朝からケーキを食べることも珍しくなく、バルのカウンターでは甘いケーキを食べている人もよく見られる。

インパクト抜群なローマのドルチェ「マリトッツォ」

バルなどで食べられることが多いドルチェ「マリトッツォ」はローマ発祥。ふわふわのブリオッシュにたっぷりの生クリームが挟まっていて、見た目のインパクトは抜群だ。シンプルに生クリームが挟まったものから、レーズン入りやラズベリー味など種類もたくさんある。この甘いドルチェと共にエスプレッソやカプチーノなどをいただくのがイタリア人の朝食の定番なのだ。

ちなみにマリトッツォの語源はイタリア語で夫という意味の「Marito(マリート)」。昔は、3月初めの金曜日に婚約者に男性がマリトッツォをプレゼントする風習があり、現在でもマリトッツォのクリームの部分に指輪を乗せてプロポーズする、なんてこともあるそうだ。

手軽に食べられるサンドイッチも人気

とにかく朝食は手軽にさっと済ませるのがイタリア流。街中のベーカリーでは切り売りのピザやフォカッチャ、サンドイッチがずらりと並ぶ。シンプルにプロシュートを挟んだり、トーストしてレタスやチーズを挟んだりとバリエーションも豊富。ピザやフォカッチャは切り売りが基本のためお店の人に欲しい分量を伝えてみよう。

美食の国・イタリアの朝食は意外とシンプル。ボリュームたっぷりの昼食・夕食に備えて手軽に済ませる人が多い。その代わりに甘いものとカフェインをしっかりとることが、陽気でパワー全開のイタリア人をつくる源になっているのかもしれない。

※記事中の情報は2016年8月時点のもの

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