同じ相づち、連呼していませんか?

上司やクライアントの話を聞くときに、どのような相づちを打っているか、また、何種類ほど使い分けているか、を思い起こしてみてください。

「はい」「ええ」は当たり前として、「そうですか」「分かります」など…… 改めて考えてみると、意外と少なく感じませんでしょうか?

そうなんです。思ったほどバリエーションがないのが相づち。この少ない語句の中で、相手の方に『いかに熱心に聞いているか』、『あなたの話に興味を持って聞いているか』を表せなければなりません。

  • 相づちを適切に「使い分け」していますか?

……となると、ご自身の相づちの数、種類、頻度をしっかり考え、計算して使っていく必要があるのです。

例えば、「『はい』が7~8回続いてしまったので、ここで『ええ』を挟もう」とか、「『分かります』ばかり言っているので『そちら、分かります』、とちょっと変化させてみよう」など。

こういった工夫をせずになんとなく相づちを打っていると、「ちゃんと聞いていない」「適当に流されている」と思われてしまいます。さらには、あなたがあまりクレバーには映らず、「デキるビジネスパーソン」のイメージから遠のいてしまうのです!

気を付けたい相づち1 「そうなんですねー」

相手の方の説明に納得したときや、意外な話を聞いたときなどに「あ、そうなんですねー」「そうだったんですね」とおっしゃっている方も多いのではないでしょうか?

しかし、最後に「ね」が付くため、どうしても馴れ馴れしく感じさせる、または、敬意を感じられない言葉遣いとなります。目上の方にはあまり良い印象を与えませんことを、認識しておいてくださいね。

こういう場合は、「そうでいらっしゃったんですか」や「さようでございましたか」が適当です。

気を付けたい相づち2 「なるほど」

もうひとつ気を付けたいのが、「なるほど」を頻繁に使っている方。これも目上の方には失礼な言葉遣いと言われていますので、避けた方がよろしいでしょう。

ただし、ご自身が納得された際のひとり言のような「あーなるほど」とつぶやくものに関しては例外です。

自分に言い聞かせるようなニュアンスであれば、かえって相手の方に響く場合もありますので、上手に使い分けたいですね。

「なるほどですね」はもっと最悪

こちらは、以前にはなかった言葉。でも昨今、若い男性がよく使っているのが「なるほどですね」。これも目上の方々にとっては非常に違和感があります。

また、「ビジネスの場で、若者ことばを使っている」ということで賢そうにも見えません。「なるほど」+「ね」で最悪と覚えておきましょう。