諏内えみの気になるバイト語、第1位!
「よろしかったでしょうか?」
ショップやレストラン、役所などに電話を掛けた際、私がとてもガッカリするのがこの「よろしかったでしょうか?」のセリフです。
「恐れ入りますが、お名前を伺ってよろしいでしょうか?」「では念のためお電話番号をお聞かせいただけますか?」など、それまではとても丁寧に、そして正しい敬語をお話になっていて「接客が実にいいスタッフさんだわ」と思っていても……
「はい、諏内えみと申します」や「080-××××です」と申し上げた後に「ありがとうございます。復唱させていただきます。お名前はスナイエミ様、でよろしかったでしょうか?」という言葉を聞いた途端に、「ああダメだわ……」と残念に思ってしまいます。
「私が研修させていただきたいわ!」とも(笑)。
現在形「〇〇でよろしいでしょうか?」をわざわざ過去形にする必要はありません! とても不慣れな学生のように、そして、しっかりした接客や接遇、ビジネスマナー研修を受けていないアルバイトの方のように感じさせてしまいます。
しばしば、既にベテランの域に入る年代の方でもお使いになっている時があるので要注意です。
諏内えみの気になるバイト語、第2位!
「ただ今、課長のほうがまいります」
とにかく何にでも「ほう」を付ける若者が多すぎます! 「書類のほうをお持ちしました」「お名前のほう、お書きいただけますか?」「では、回答のほうをお送りさせていただきますので」「こちらご確認のほう、お願いいたします」……etc.
比較するものがある場合は、もちろん付けていただいてまったく問題ありません。しかし、「丁寧に聞こえるだろう」という勘違いから何度も繰り返すのは、あまり賢いビジネスパーソンには見えません。ぜひ、あなたの「ほう」度合いをご確認ください。
まだある! 気になるバイト語
「こちら、書類になります」
さあ、この「なります」問題。違和感がある方の多いのではないでしょうか? カフェで飲み物が運ばれた際、「こちらコーヒーになります」。
お店で「こちらパンフレットになります」。オフィスを訪問した際「こちらが会議室になります」……etc.
「〇〇でございます」より更に強調したい場合、例えば、「こちらが従来のサービスです。そして、こちらが新しいサービスになります」などは当然上手な使い方です。
しかし、強調する意思がない物、事に対しての「なります」満載では、デキるビジネスパーソンには映りません。「こちら、書類のほうになります」は最悪ですね!
「バイトのとき使ってたから…… 」は社会人として通じない言葉も少なくありません。きょうからぜひ、育ちがいい大人の言葉遣いを!