コロナ禍でバイクブームが再燃しましたが、それは男性だけでの話ではありません。通勤や通学、観光地などで颯爽とバイクを駆る女性ライダーの姿もよく見かけるようになりました。
ひと昔前は「バイク=男の乗物」というイメージが強く、女性ライダーは珍しがられたり、家族から心配されたりもしました。重い車体を扱う体力も必要とするため、男性よりもハードルが高かったかはず。それでも「バイクに乗ろう!」と思った女性たちの原動力は何だったのでしょうか?
今回はマイナビニュース会員に行ったアンケートから、「バイクに乗ろうと思ったきっかけ(女性編)」を紹介します。
二輪免許の所持率や取得した時期は?
まずは、マイナビニュース会員(女性)の「自動二輪免許の所持率」と「免許を取得した時期」を紹介しましょう。
Q.あなたは自動二輪免許を持っていますか? (n=263)
はい―――29.3%
いいえ―――70.7%
Q.自動二輪免許を取得したのはいつでしょうか? (n=77)
10代―――28.6%
20代―――58.4%
30代―――9.1%
40代―――2.6%
50代―――1.3%
60代―――0.0%
女性ライダーが免許を取得した時期でもっとも多かったのは、20代が約6割という結果でした。男性の場合は10代も4割以上いたのですが、やはり女性の場合、高校生など未成年の時は親御さんから猛反対されたことも考えられます。
なぜバイクの免許を取ろうとしたのか?
可愛い娘が大人になっても「バイクなんて危ないから乗らないでほしい……」と思う親御さんも少なくないでしょう。事故や転倒をしたら大ケガをするかもしれません。それは本人も十分に分かっているはずですが、なぜ乗ろうと思ったのでしょうか?
Q.自動車二輪免許を取得しようと思ったきっかけは何でしょうか?(自由回答)
■友達に誘われて
女性/35歳
友達のお誘い女性/55歳
大学のサークルのお誘いでした女性/59歳
友人とツーリングするためです女性/27歳
友達が持っており、影響を受けた女性/45歳
女友達が免許を取ってかっこいいバイクに乗っていて、真似したくなったから
男性と同様、やはり若い頃は家族より友達とたくさん遊びたい時期。仲のいい友達に誘われたり、大学などでバイクのサークルに入ったことがきっかけになることもあるでしょう。女性の場合、16歳になった途端、いきなり一人で「バイクに乗ろう!」と思うケースはかなり稀かもしれません。
■彼氏や夫、兄弟の影響
女性/43歳
初めての彼氏とバイク趣味で知り合い、一緒にツーリングしたかったから女性/45歳
主人に勧められて女性/42歳
夫が免許を持っていたから女性/53歳
兄がバイクに乗っていたから女性/44歳
家族がバイクに乗っていたので免許を取りたかった
バイクにちょっと興味はあるし、カッコイイと思うものの、自分が乗ることは躊躇してしまう女性も多いはず。しかし、すでに彼氏や旦那さんがバイク乗りなら心強いですね。家族が乗っている場合も同様ですが、中には「お父さんや兄弟が乗ってるモノなんて絶対イヤ!」と拒絶する人もいるかも……?
■〇〇に憧れたから!
女性/42歳
俳優が乗っているのがカッコよくて憧れた女性/43歳
好きな小説の中にバイクに乗るシーンがあり、それに憧れたため女性/60歳
カッコいいし、爽快だから女性/49歳
ビッグスクーターに乗りたかったから女性/58歳
10代の頃から憧れてバイクでツーリングしたいと思い、20代でかなえた
男性同様、好きな俳優や、小説や映画の登場人物がバイクに乗る姿に影響を受けた女性もたくさんいます。確かにイケメン俳優がバイクで疾走する姿は男性でもシビレるものがありますね。実際に自分がバイク乗りになってみると、髪はホコリや排気ガスで汚れたり、雨風に打たれるときもあるわけで、「現実はわりと厳しいなァ…」と苦笑いすることもありませんか?
■実用目的ですが何か?
女性/61歳
部活の往復に利用するため女性/29歳
田舎出身で移動手段に困っていたため女性/32歳
通勤用に利用したいと思ったから女性/56歳
通勤や買い物の足にしたかったため女性/59歳 あったら便利かなと思って
多くの女性はロマンチックな反面、とても現実的な面も備えているものです。バイクも同様、「風を受けて爽快」などのような趣味性の高さだけではなく、「駐車場所を取らず小回りも利き、渋滞にも影響されにくい」という利便性の高いコミューターとしての面も兼ね備えていますね。
■そのほか
女性/34歳
高校卒業がきっかけとなりました女性/37歳
家にバイクがあったから女性/62歳
自分専用の乗り物が欲しかったから女性/46歳
普通免許と一緒に取得した女性/45歳 教習所に通っている時に楽しそうだなと思って
18歳になってクルマの教習所に通うようになると、コースで走っているバイクを見かけることもあります。ちょっとでもバイクに興味を持っていたら「いいなぁ」と思うでしょう。二輪免許も同時に取れば費用が安くなるので、ついでに取ってしまった人もいるのではないでしょうか。
高いハードルを乗り越えた女性ライダーはエライ!
バイクは車重が150~300kg近くあり、自立ができない乗物。教習所ではいくつもの課題走行のほか、倒れたバイクの引き起こしもクリアしなければなりません、これは体力的に不利な女性にとっては男性よりも大変なことです。
また、いくら女性ライダーが増えたとはいっても、まだまだ男性よりも圧倒的に少ないのが実情です。家族や親族、場合によってはバイクに理解のない彼氏や旦那さんから止められるケースもあるでしょう。
さまざまなハードルを乗り越えてバイク免許を獲得し、ハーレーなどのビッグバイクを軽快に走らせている女性ライダーには、ほとんどの男性ライダーは敬意と称賛、場合によっては憧れすら抱いてしまうでしょう。
コロナ禍以降、バイク人気がどうなるのかは分かりませんが、さらに女性ライダーの数が増え、バイクという乗物のすばらしさが世の中に広まるといいですね。
次回は「バイク購入の決め手は?」を紹介。免許の次はいよいよ愛車購入ですが、あなたにはどんな思い出がありますか?
調査時期: 2022年2月16日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 1,010人
調査方法: インターネットログイン式アンケート