日本人でもバイクに興味のない人はあまり知らないことですが、「ホンダ」「ヤマハ」「カワサキ」「スズキ」は世界トップレベルの4大バイクメーカー。数々のレースで実証した性能と品質は市販車にフィードバックされ、国内外に多くのファンを生み出しています。
その日本が誇る4メーカーには、それぞれどんな魅力があるのでしょうか?今回はマイナビニュース会員に行ったアンケートから「カワサキ」のバイクが持つ魅力について紹介します。
マイナビニュース会員の免許所持率とバイク所有率は?
まずは、マイナビニュース会員の「自動二輪免許の所持率」と「免許所持者のバイク所有率」を紹介しましょう。
Q.あなたは自動二輪免許を持っていますか?(n=1,019)
はい ―――41.9%
いいえ ―――58.1%
Q.現在、バイクを所有していますか? /自動二輪免許所持者(n=427)
はい ―――64.6%
いいえ ―――35.4%
アンケートでは、会員の4割を超える方がバイク免許を取得しており、その中で車両を所有しているのは約6割という結果になりました。しかし、すべての免許所持者が車両を持っているわけでありません。
1980年代のバイクブームでは多くの若者が免許を取得しましたが、その後の就職や結婚、出産などを機に手放してしまった方も多いようです。そして現在、子育てが終わってひと段落し、再びバイクを所有する中高年のリターンライダーも増えています。やはりバイクには大きな魅力があるようですね。
「カワサキ」のバイクが持つ魅力は?
それでは、自動二輪免許所持の会員達が回答した「カワサキ」のバイクの具体的な魅力について紹介しましょう。
■独特の武骨なデザインがカッコイイ
男性/49歳
ごつくてデカい、色が派手男性/52歳
カワサキのカラーリングの渋さ男性/53歳
デザインが良いです。誰でも欲しくなるカッコよさがあります男性/38歳
旧来からのデザインを踏襲していておしゃれ心を満たしてくれる男性/61歳
何といってもデザインの良さ、見た目のカッコよさ。男性の好奇心や関心をくすぐるような、武骨でありながらシャープな外観が魅力です
「カワサキ」のバイクは旧車から現代のモデルに至るまで、武骨で男性的なデザインをメインとしてきました。過去には水冷の「GPZ250R」のように、フレンドリーで曲面的なデザインのモデルもあり、性能も充分でしたがヒットはせず。やはりユーザーの多くは「カワサキ」には重くて強そうで尖っているデザインを望んでいたようで、現在はそれを自社製品の強みとしているようです。
■「カワサキ」といえば大型車。サウンドが最高!
男性/21歳
重厚感ある乗り心地男性/37歳
排気量がでかい男性/67歳
低音で重厚なエンジン音がすばらしい男性/50歳
大型バイクの豊富な種類が魅力男性/58歳
ワイルドなごっついタイプのバイクのイメージである男性/63歳
性能の良い大型のバイクで、爽快な走行と、快適な乗り心地を楽しめる
ほかの国内3メーカーと違い、「カワサキ」は原付や小型車には力を入れず、販売台数が多く見込めるスクーターに至っては見向きもしませんでした。対して「Z」や「Ninja」といった大型車は「世界最強・最速」には執念を持ち、ライバルが現れれば新型車をリリースして駆逐してきた歴史を持っています。「大型車では負けない!」という「カワサキ」の野太いサウンドにはたまらない魅力があるようですね。
■頑丈で高性能なエンジンと先進的なバイク開発
男性/42歳
パワフルで迫力があるので、バイクに載っているという実感がある男性/63歳
エンジンが壊れて走れなくなるという感じがほかのメーカーに比べて小さい。信頼感がある女性/30歳
昔から伝統的に受け継がれてきた技術力男性/58歳
遊び心は感じないが基本に忠実なモノづくり男性/67歳
先進的なバイクの開発
先述の通り、大型車に注力してきた「カワサキ」のエンジンには、パワフルで頑丈という評価も多く聞かれます。これには船舶や航空機も作っている「川崎重工」のイメージや、歴代名車はそれなりの車重があり、空冷「Z」系エンジンはとても丈夫で、基本設計を変えず長期間販売された実績も影響しているのでしょう。また、バイクの技術変革期には既存ユーザーが躊躇するほど大胆なフルモデルチェンジを行うのも「カワサキ」というメーカーの一面です。
■我が道を行く、時代に媚びない専門メーカー
男性/51歳
新しいものに媚びない感じ男性/41歳
長年乗っていても、時代遅れに感じないところ男性/59歳
常に個性的なバイクを作ってきた男性/55歳
車種ごとの個性が強く、好き嫌いがハッキリ出る事が多い男性/36歳
時代に合わせない我が道を行く感じが魅力だと思います。ブレないですね
80年代バイクブームの時には、「ホンダ」「ヤマハ」「スズキ」の3メーカー間で「レーサーレプリカ」と呼ばれる中型スポーツの販売競争が繰り広げられました。モデルチェンジのスパンは本物のレーシングマシンさながらでしたが、レース活動を休止していた「カワサキ」はこれに見向きもせず、古い空冷を始めとした独自のバイクを生産していました。その後、レース活動を再開した途端、非常に過激なモデルを繰り出してくるのも「カワサキ」ならではです。
■受け継がれる数々の名車達
女性/55歳
懐かしいラインアップがある男性/49歳
KHなどの歴史的な名車がある男性/58歳
昔ながらの伝統とイメージを残している男性/63歳
Ninjaをはじめとした脈々と受け継がれている血統男性/63歳
カワサキには、暴れ馬・じゃじゃ馬を連想される荒っぽさがある
「カワサキ」には、60年代にはバーチカルツインの「W」、70年代では2ストローク3気筒の「500SS MACH III」や、DOHC空冷4気筒の「Z」シリーズ、80年代に入ると水冷エンジンを得た「Ninja」など、大型免許を持つライダーのみに許された名車が数多く存在し、現代に至るまで多くの人を魅了してきました。また、これら名車のテイストを最新技術で再現した「Z900RS」や「MEGURO K3」などのレトロスポーツも人気を集めていますね。
ほかとは違う独自の道。それが「漢・カワサキ」!
「カワサキ」というメーカーは、重厚なデザインと空冷エンジン時代の華々しい歴史や「漢(おとこ)カワサキ」というフレーズから、頑固な老舗の職人っぽいイメージを抱いている方も多いかもしれませんが、実際は非常に新しいモノ好きなメーカーです。
空冷4気筒の金字塔「Z900」は、本田宗一郎氏が『大きすぎる』といった自社の「CB750」以上の車格と排気量を持ち、その後はFIやターボまで追加します。満を持して水冷化した初代「Ninja」(GPZ900R)はロングセラーの名車ですが、決してオーソドックスではなく、サイドカムチェーンやダイヤモンドフレームなど、当時の最先端を盛り込んだ異色作。「Ninja=忍者」と聞くと古風なイメージですが、以降もモノコックフレーム、ラムエア加給やスーパーチャージャーなど、最新の"からくり"を導入しているブランドです。
先進技術を追求する姿勢は今も続いており、2021年10月1日には川崎重工業からの分社化で「カワサキモータース」となり、主要機種のBEV(バッテリEV)とHEV(ハイブリッドEV)化や、自慢の大型では水素燃焼エンジンの実現に注力すると発表しています。
次回は「鈴菌(すずきん)感染者」といわれる熱狂的なファンを多く持つ「スズキ」のバイクの魅力をご紹介します。
調査時期: 2021年8月27日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 1,019人
調査方法: インターネットログイン式アンケート