この連載は、「カッコ良くなりたい!」と思う全ての男性へ贈る、美容のあれこれをお伝えするコーナーです。
あたたかい日差しの日が増え、季節が春めいてきましたね。4月から新生活が始まる方も多くいらっしゃると思います。今回は、これからスキンケアデビューしてみたいと思う男性のためのお役立ちアイテムをお伝えします。 「スキンケアといっても何から用意したらよいのか分からない……」という方は、参考にしてみてください。
スキンケア初心者におすすめのアイテム
まずスキンケアデビューの方にぜひおすすめしたいアイテムについてです。ビジネスバッグや会社の引き出しに次のアイテムを忍ばせておくのはいかがでしょうか。
リップクリーム
ひとつめは、リップクリームです。
もともと唇は汗腺がなく乾燥しやすい箇所です。まだまだマスク生活が続いており、唇はマスクによる摩擦刺激を受けがちです。乾燥や刺激などによって、ひび割れや皮むけなどが起こり痛い思いをしてしまうこともあります。リップクリームには乾燥を防ぎ、唇を保湿してくれる効果があります。今は口元を隠していることが多いですが、テレビ会議でのミーティングなどでマスクを外した時の素敵な笑顔に役立ちそうですね。
またUVカットの成分が入ったリップクリームもあります。唇はメラニン色素が少なく、紫外線に対する防御能力が小さいため、ダメージを受けがちに。紫外線量が増えるこれからの季節、屋外での作業やスポーツの際には、UV対策を兼ね備えたアイテムを選んでみるのも良いでしょう。
リップクリームの注意点としては、飲食などで落ちやすいのでこまめに塗ること、唇が乾燥してもなめないことです。なめると唾液が乾燥する際に、より乾燥してしまいます。唇はターンオーバーが短いため、手入れをきちんとすれば比較的回復が早い箇所でもあるので、お手入れしてみてください。
あぶらとり紙・汗拭きシート
ふたつめは、あぶらとり紙や汗拭きシートです。
男性の肌は女性に比べ皮脂や汗の分泌量が多いため、ケアを怠るとテカリやべたつき、においなどの原因となったり、さらにはニキビなどの原因になってしまったりすることも。汗をかきやすいこれからの季節は、仕事の合間や出先でも、あぶらとり紙や汗拭きシートでさっと顔などのお手入れをしてみてください。
あぶらとり紙や汗拭きシートの注意点としては、力を入れすぎたり、ゴシゴシこすると、必要以上に皮脂をとることになり肌が乾燥したり、乾燥することで余分な皮脂分泌を促すことになります。あぶらとり紙は皮脂を軽く押さえるように、汗拭きシートは汗をやさしく拭き取るように使用しましょう。あぶらとり紙は、紙製やフィルム製があり、大きさも様々なものがあります。色々試してお気に入りを見つけてくださいね。
花粉で肌荒れしているかも?
この時期は花粉などによって肌荒れしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。肌荒れを防ぐには、肌を清潔にすることと保湿が大切です。肌が乾燥してバリア機能が失われると、角質層に水分を蓄えることができなくなってしまいます。帰宅後は、早めに洗顔をして、肌についている花粉や汚れを落とした後に、化粧水と乳液などで保湿ケアをしてみましょう。
厚生労働省の協力による全国調査から、国民のおよそ20%が花粉症と考えられ、そのうち約70%はスギ花粉が原因といわれています。不規則な生活習慣は、花粉症を悪化させるともいわれています。免疫機能を維持するために、規則正しい生活、適度な運動、体を冷やさない、粘膜を傷つけるタバコは避ける、ストレスをためないなどの生活習慣を見直しておくことも大切です。
食事面では、極端な高たんぱく質、高脂肪の食事はアレルギー反応を起こしやすくする可能性があります。魚・肉・卵、野菜、海藻類などのバランスのよい食事を心がけましょう。腸内環境を整え、免疫システムを維持する働きを持つ食べ物が、花粉対策にも有効だといわれています。代表的なものとして乳酸菌、ビフィズス菌を含むヨーグルト、納豆、キムチ、みそ、チーズなどの発酵食品、食物繊維(ひじき・わかめなどの海藻類、ごぼう・セロリなどの野菜、シイタケ・しめじ・えのきなどのきのこ類)、ビタミンD(干しシイタケ、シラス、紅鮭、スモークサーモンなど)があげられます。
花粉対策のセルフケアは、鼻や目などに花粉が付着しないようにすることが大切です。花粉対策用マスクでは花粉が約1/6、花粉対策用メガネでは1/3程度、普通のメガネだけでも花粉の付着を減少させるとの報告もありますので、上手に使ってみてください。
いかがでしたでしょうか。まだまだ自宅で過ごす時間が長い方も多いかもしれませんが、肌や唇をお手入れして仕事もプライベートも頑張っていきましょう。