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新年を迎え、「何か新しいことを始めたい」と、健康的なことに挑戦する人も多いだろう。そんな人たちに朗報だ。毎日ある習慣を続けることで、脳卒中などの重大な病気にかかるリスクが減ることがこのほど報告された。新年を新習慣とともにスタートさせてみよう。

9,000人以上の糖尿病予備軍を調査

海外の様々な情報を提供するサイト「Mail Online」にてこのほど、「2,000 steps to a healthier heart: Walking that far every day for a year can reduce heart attack and stroke risk by 8%」と題する記事が掲載された。記事内では、大規模研究の結果をもとに毎日の歩行が体に及ぼす好影響について解説がなされている。以下、その記事を簡単に紹介する。

研究は、40か国の耐糖能異常(糖尿病や心臓病につながりやすい『糖尿病予備軍』に該当)の成人9,000人以上を対象に行われた。研究者は歩数計を用いて参加者の一日の平均歩数を1週間以上にわたって調べた。その調査を、研究開始直後と12か月後にそれぞれ行った。そして、喫煙状態、食事、病歴、および薬物の使用などの要因を考慮しながら、一日あたりの歩数と心血管疾患のリスクとの関係を分析した。

2,000歩余分に歩けば、重病のリスクが減る

その結果、毎日の平均歩数に2,000歩を加えて1年を過ごせば、心臓発作や脳卒中などのリスクを8%軽減できるという。レスター大学の糖尿病研究ユニットの研究リーダー・Thomas Yates博士は「今回の研究は、歩行行動を変えることがどの程度、心臓発作や脳卒中などのリスクを下げられるかを明示することができた初めてのものだ。そして、この恩恵は体重などに左右されないという事実も重要だ」と話す。また、平均歩数に4,000歩をプラスすれば、心血管疾患リスクを16~20%ほど軽減できるという。

正月太りの解消にも!

2,000歩といえば、結構な歩数ではある。とはいえ、ただ歩くだけで脳卒中や心臓発作を防ぐ効果があるとなれば、非常にお手軽な予防方法だろう。正月は何かと宴会が多くていろいろと食べてしまいがち。「正月太り」解消も兼ねながら、いつもは車や電車で通る道をてくてくと歩いてみてはいかがだろうか。きっと新たな発見も得られるだろうし、その「余分な散歩」が習慣化すれば、より健康な人生が得られるはずだ。