「三平男子」需要が急増している現状とその理由を解説し、三平男子に選ばれるにはどうしたらいいかなどを考察、解明してきた本コラムも今回で最終回となります。
最終回の幕が上がる前に、まずはマイナビが行った20~40代の未婚女性を対象にしたアンケート調査(有効回答数650件)の結果から見てみましょう。「交際から結婚まで、どのくらいの期間で移行したいですか?」という設問に対して「2年未満」と回答した女子の割合が46.1%と一番多く、次いで「3年未満」の24.1%、3番目が「1年未満」の15.7%、最後が「3年以上」の14.0%という結果になっています。
「1年未満」と「2年未満」を合算した「交際期間2年未満で結婚したい」と望む女子の割合が61.8%もありました。その理由を求めると「短くもなく長すぎるわけでもなく丁度いい期間だと思う」や、「相手の事を見極めるにはこのくらいの期間が必要」だとする回答が多くありました。これを分析するに、周囲の状況や年齢の事を考えると一刻も早く結婚はしたいものの、交際相手の人格や生活態度の吟味には時間を掛けたい、結婚相手は慎重に選びたいという気持ちが見えてきます(図1)。
さて、閑話休題。「結婚相手は慎重に選びたい」という女子たちの気持ちに応えて、これまでの連載の総括も含めた「三平男子」獲得に向けた婚活の進め方について書いてみたいと思います。
誰もが一度は挑むであろう「婚活」ですが、これは結婚をするために必要な行動です。しかし、他の人と同じ行動をしていてもゴールは遥か遠くにあります。時にはゴールさえ見えないことがあるかもしれません。そこで、私はカウンセリングや相談に訪れる悩める多くの女子たちに「婚活」ではなく「婚勝」、すなわち婚活に打ち勝ち、幸せを勝ち取るための行動してくださいと説いています。
異論反論など様々な意見があると思いますが、以下に述べる方法を心がけるだけで「婚活」での勝率はかなり高くなることでしょう。
まずは、自分の希望に合った男子を得るためには、初対面の時から相手に気に入ってもらう必要があります。これを脳科学の力を借りて解説すると、初対面の異性を目にした時、その出会いが恋愛に結びつくか否かは別として、その人のことが「好き」か「嫌い」かを脳内では0.1秒で決めてしまうそうです。
つまり、まずこれをクリアできないと恋愛対象になることは、あり得ないとさえ言われています。では、この最初に訪れる最大の関門をクリアするのにはどうすればいいのでしょうか。このコラムでも何度か書いているのでバックナンバーを読み返してもらうと分かりますが、「三平男子」に好まれるような外見をすべきです(第5回・「対策編」参照)。
しかし、決して煌(きら)びやかでスタイリッシュな格好をしなさいということではありません。なぜなら、彼ら「三平男子」にはそれは効果がないからです。女性らしい立ち振る舞いを心がけ、女性らしさを発揮するべきです。仕事なり、生き方なりに自信を持ち、淑やか(しとやか)で、穏やかな性格を持つ女性が「三平男子」に好まれる傾向にあります。こんな女性に対して彼らの食指は大きく動くのです。
結果、「三平男子」との婚活レースに克つための「婚勝」においてはこうするべきです。前回(第6回・「秘策編」)でも書いたように、「三平男子」たちの傾向は、ひところ言われていた「草食系男子」のそれと合致するところが多くあります。「三平男子」はガツガツと自分から捕食行動に向かうことはまずないので、女子の側から様々なアプローチを行い、結婚というゴールに向けて彼らを上手に誘導するべきです。
結婚は「勝ち・負け」の勝敗を決するものではありません。しかし、結婚後に自分が満足のいく結婚生活を送れているのであれば「婚活」レースに勝利したと言えるし、その後の人生において納得できないことや悔やむことが多ければ、負けたと判断します。いずれにせよ、結婚後でないとその答えは出ません。穏やかな人生を過ごしたいと望むのであれば、「三平男子」たちとの結婚をただ単に望む「婚活」から、婚活レースで勝利するための「婚勝」へと行動をシフトするのが得策です。
最後になりましたが、多くの女子、いや、多くの女性たちが幸せな恋愛を享受し、希望に適った相手と結婚し、平穏な結婚生活を送れるようにと祈念して筆をおきます。
坂田陽子
1977年、福岡県生まれ。20代の半ばから恋愛に関するカウンセリングを開始する。数多くの相談案件を解決した経験から、独自の恋愛論を展開し、各メディアで人気に。現在では、日本国内のみならず海外からも恋愛相談を受け、その相談件数は年間1万件以上にも上る。2010年にNPO法人・日本結婚紹介業協会との連携で認定資格「恋愛アナリスト」を制定し、恋愛に起因する悩みを持つ人を救済するための後進の育成も手掛ける。
坂田陽子の恋愛力アップ相談教室
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