ワニブックスは、このほど『自律神経にいいこと大全100』(1,650円/森田遼介著)を発売。本書は、東洋医学の知恵×西洋医学の言葉と考え方をミックスして、自律神経を整えるためのセルフケアの方法を紹介している。
著者は、はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師でありTC鍼灸マッサージ院の院長を務める森田遼介氏。本書では予約が取れない鍼灸師としても有名な同氏が、「つらい冷え性」「なかなか取れない疲れ」「睡眠トラブル」など今ある不調を解消して、将来の病気リスクまで下げる健康のコツを100通りお届け。
今回はその中から、「やる気スイッチ」に関してを抜粋。今日こそはやろうと思っていたのに手を付けずに終わってしまった……なんてことは誰しもあるはず。ぜひ本稿を参考に、「やる気スイッチ」の入れ方をチェックしてみてほしい。
■やる気スイッチは腸にある
3つの幸せホルモン
やる気が起こらず、ついダラダラと過ごしてしまう……。意欲が低下してやる気が出ない原因は、睡眠不足や心身の疲れなど人によって様々です。そんな時、気合いや根性で無理やり頑張ろうとするのではなく、自律神経を整えることでやる気が出やすくなります。
私たちの感情や意欲に影響を与える脳内物質がありますが、それらが不足するとやる気が出なくなるのです。その脳内物質の代表格が「ドーパミン」「オキシトシン」「セロトニン」です。これら3つは幸せホルモンといわれ、自律神経に深く関わってきます。
また、ドーパミンの素となるビタミンは腸内の善玉菌が生み出しますが、腸内環境が乱れて悪玉菌優勢の状態になると、「やる気が起きない」「だるい」などの症状に代表される、軽度の抑うつ状態に陥りやすいとされます。つまり、やる気スイッチは腸にあるといえるでしょう。
東洋医学では、古くから胃腸を中心に体を整える考え方をしてきましたが、近年は科学の発展により「腸と脳」の関係が大きく注目されているのです。
腸を整えるとやる気が出る
具体的なセルフケアでは、まずは腸内環境を良くする食事が大切です。本書では「バランスの良い食事」についても解説しているので、そちらを参考にしてみてください。その他にも腹式呼吸やヨガなどの呼吸法は、お腹の深い筋肉を刺激して腸を正常の位置に戻してくれます。
そして、腸と足の血流は密接に関係していますので、運動や脚の関節(足関節・膝関節・股関節)を冷やさず温めることも腸活につながります。やる気を出したい時は、これらの方法で腸を整えましょう。
書籍『自律神経にいいこと大全100』(1,650円/森田遼介著)
ここで伝えた内容以外にも、"心や体を整える自律神経にいいこと"を数多く紹介している。気になる方は、ぜひ本書を手にとってみてはいかがだろうか。