ワニブックスは、このほど『自律神経にいいこと大全100』(1,650円/森田遼介著)を発売。本書は、東洋医学の知恵×西洋医学の言葉と考え方をミックスして、自律神経を整えるためのセルフケアの方法を紹介している。

  • 『自律神経にいいこと大全100』(1,650円/森田遼介著)

著者は、はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師でありTC鍼灸マッサージ院の院長を務める森田遼介氏。本書では予約が取れない鍼灸師としても有名な同氏が、「つらい冷え性」「なかなか取れない疲れ」「睡眠トラブル」など今ある不調を解消して、将来の病気リスクまで下げる健康のコツを100通りお届け。

今回はその中から、「食べるタイミング」に関してを抜粋。みなさんはいつもどんなタイミングで食事をとっているだろうか。ぜひ本稿を参考に、自律神経によい生活を心がけてほしい。

■お腹が鳴ってから1時間後に食べる

  • お腹が鳴ってから1時間後に食べる(イラスト/日江井香)

食べるのはもう少し待って!

空腹でお腹が鳴った時が食事時だと思っていませんか? あるいは、お腹が鳴る前に次の食事を摂っている人も多いかもしれません。これがじつは違うのです。腹鳴時は腸内活動が活発になり、腸内を大掃除しているサイン。これから腸が掃除を始めるぞという時なので、ここで食事を開始してしまうと、胃腸が疲れて腸内環境がどんどん悪くなってしまいます。

腸内環境が悪くなると便秘や下痢の症状だけでなく、皮膚トラブルにも発展してしまいます。肌を綺麗に保つための栄養素が充分に吸収されず、ダメージを受けても上手に修復できなくなるのです。

今後はお腹が鳴った時に「腸内が綺麗になる時間だ」とグッと食事を我慢してください。理想はお腹が鳴ってから1時間空けることですが、難しい時は30分だけでも心がけましょう。

腸の様々な働き

腸については、近年様々な働きが科学的にも証明されてきました。腸では、疲労回復や脂肪燃焼に必要なビタミン類の合成が行われており、腸の不調は疲れやすさや肥満にもつながります。また、腸には免疫細胞全体の70%ほどが集まっているため、風邪や花粉症、アトピー、がんなど様々な病気にも影響します。

さらに、精神安定や姿勢の維持などに関係するホルモンである「セロトニン」は腸内で90%以上が合成されているため、腸内環境の悪化は心身の不調を引き起こすのです。

腸内環境が悪化する要因としては、不摂生な食事、ストレス、冷え、運動不足、老化などが挙げられます。そして、就寝前の食事も腸に負担をかけます。睡眠中も腸内を大掃除しますので、就寝3時間前までに食事を済ませると胃腸トラブルや皮膚トラブル、メンタルトラブルなどの改善につながるでしょう。


書籍『自律神経にいいこと大全100』(1,650円/森田遼介著)

  • 『自律神経にいいこと大全100』(1,650円/森田遼介著)

ここで伝えた内容以外にも、"心や体を整える自律神経にいいこと"を数多く紹介している。気になる方は、ぜひ本書を手にとってみてはいかがだろうか。