セオリー6--出会いの場を積極的に作る
強く願えば思いは必ず叶うといいますが、結婚したい! といくら念じても出会いがなければ結婚には結びつきません。10代、20代であれば学校や職場には恋人候補が溢れていますが、年齢を重ねると事情はだいぶ変わってきます。「同年代の男性たちはだいたいが結婚していて、職場には出会いがまったくない」と嘆くアラフォー女性は多いのです。
しかし、出会いがないと嘆いているだけでは結婚はできません。どうしても結婚したいのなら、積極的に出会いを作っていく必要があります。最も直接的なのは、結婚相談所に登録することでしょう。ここではみんな「結婚相手を探す」という目的のもとに集まっていますから、出会いから結婚に発展しやすいのが利点といえます。
とはいえ、結婚相談所に登録するには費用もかかりますし、直截すぎてなんだか気が引けるという人もいるでしょう(厳しいことを言えば、そんなことをいっているから結婚できないのだともいえますが……)。そんな人はまず自分の行動半径を広げてみることから始めてみるといいと思います。
たとえば、習いごとや講習会などは自然な出会いを作り出す格好の場所。自分を磨くこともできるので、かりに期待するような出会いがなかったとしても、無駄にはならないところが魅力です。ポイントは結婚対象となる男性が多くいそうなものを選ぶこと。料理教室やお茶・お花ではなく、語学(もし英語がまあまあできる方ならビジネス英語)やスポーツ(乗馬、ダイビング、ゴルフetc.………)などが王道でしょう。そのほか、ワインやウイスキーなどの楽しみ方を教える講座、株式投資などマネー系の講座なども男性が多そうですね。
また、ミクシィなどSNSを利用して、音楽や本、演劇など共通の趣味や興味を持つ人たちの輪に入り、オフ会などを通じて出会いを探るという方法もあるでしょう(ただし、参加する際は十分に信用がおける会なのかどうか確認を。最初は友人と一緒に参加するなど対策を)。サッカーや野球で贔屓チームがあるなら、そのファンサークルに入るというのもいいかもしれません。
アパレルメーカー勤務のM代(40歳(の場合は、少し変わった場所で出会いをつかみました。職場での出会いは見込めず、かといって結婚相談所に登録する勇気は持てずという八方ふさがりの状況にいた彼女。ある時、フェアトレード商品の販売を手伝うボランティア募集の告知をマンションの掲示板で見つけたのです。フェアトレードには以前から興味を持っていたし、何かが変わるかも? という気持ちもあって、参加することに決めました。
これをきっかけにフェアトレードの活動をするようになったM代。そのなかでフェアトレードショップを経営する30代後半の男性と知り合い、いまイイ感じのおつきあいが続いているとか。このように、出会いはどんなところに転がっているかわかりません。ですから、家でじっとしているよりは積極的に外に出ていったほうが少しでも結婚に近づくということができるでしょう。
このときに気をつけたいのはふるまい。せっかく出会いが期待できる場に参加したとしても、受け身の姿勢でいたのでは何も始まりません。親しみやすく気さくな雰囲気を作り出すとともに、「ちょっといいな」と思う人がいたらとりあえず話しかけてみるなど何らかのアプローチをすることをお勧めします。
ちょっとしたきっかけから出会いは広がっていくもの。1回参加しただけで結婚相手が見つかるなどというラッキーなことはあまりないかもしれませんが、そこで得た人脈からステキな出会いが舞い込んでこないとも限りません。
年齢を経て経験を積み重ねると、結果を予想しすぎてしまい、ちょっぴり臆病になる傾向があるもの。「いまさら習いごとだの、サークルだの言われてもね~」と言ってしまうのは簡単。でも、何事も一歩を踏み出さないことには始まりません。春は新しいことを始めるのに最適な季節。積極的に外に出て、出会いを求めてみませんか。
粂美奈子(くめみなこ)プロフィール
神奈川県出身。アラフォー世代上限ギリギリのフリーライター。結婚情報誌の編集&執筆を長年手がけ、結婚式をはじめ結婚にまつわるさまざまな事象について取材。オールアバウトジャパンにて「結婚式」ガイドも務める。著書『ウェディング・プランナーになる!?』、『ブライダル業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』(以上秀和システム)、『結婚準備まるごとナビ』(監修/高橋書店)など。