結婚年齢があがった今、30代後半で結婚を真剣に考え始めるという人も少なくありません。結婚相手を探すのに遅すぎるということはありませんが、20代と同じ意識で行っていてはうまくいきません。30代後半で幸せな結婚をするためには、どんな意識やスタンスで望めばいいのか、この連載では7つのセオリーをご紹介します。
セオリー1--「結婚する」という強い意志を持つこと
アラフォーの皆さま、こんにちは。さて、みなさんはいま幸せですか?
「仕事は順調よ。やりがいもあるしね……」
「最近犬を飼い始めたの。このコがもうかわいくてかわいくて……」
でも、何かが足りない。満たされない。やっぱり結婚したいのよ~と思っている人は少なくないのではないでしょうか。いままで独り身だった理由は人それぞれでしょう。仕事が面白くて結婚どころではなかったという人もいるでしょうし、いろいろな男性たちとほどよくお付き合いをしているのが楽しくてふと気がついたら取り残されていたという人もいるかもしれません。
でも、共通して言えるのはプライドが高いということ。もしかしてあなた、いいカッコしいじゃありません? 結婚したいという気持ちはあるものの、結婚にガツガツしているとみられるのはイヤとその気持ちをあまり表に出さないようにしていませんでしたか? 「結婚しないの? 」と聞かれ、「いい人がいればね~」なんて言っていませんか? そんなんじゃ、一生「いい人」なんて現れません。
広告代理店で営業を務めるY子(36歳)は、転職を何回か繰り返し、そのたびにステップアップを図ってきたいわゆるキャリア系。小柄なものの愛らしい顔立ちだし、ファッションのセンスも悪くありません。そんな彼女ですから、結婚しないのは本人の強い意思が働いてのことなのだろうとまわりは思っていました。私生活をあまり話さないゆえ、「実はY子って、年下の男を囲っているのよ」な~んて噂も飛び出す始末。
ところが、大学時代の友人たちで出掛けた温泉旅行で彼女のホンネが炸裂。友人たちはみんな既婚者。その幸せぶりに刺激されたのでしょうか、したたかに酔っぱらったY子の口から「結婚した~い!」「何でアタシは結婚できないのよ~!!」という言葉が飛び出したのです。普段はクールな彼女の醜態に友人たちは驚いたものの、「あ、なんだ、そういうこと」と納得。
その後、友人たちは機会あるごとに、自分のダンナの友人や職場の同僚やらをY子に紹介。ほどなくして友人主宰のホームパーティで知りあった男性(友人のダンナの同僚の友人)とゴールインしたのでした。
20代と比べれば、アラフォー世代の結婚相手探しは難しいのが事実。つり合う年代の男性はすでに結婚していて数が少なくなっているうえ、同年代の女性よりも若くてぴちぴちした女の子のほうがいいというアラフォー未婚男性もいるのです(自分のスペックを今一度振り返ってみろ、といいたいですがね)。
パイが少ないのだから、黙っていてはいい人は目の前に現れません。自分で地道に探すのにも限界があります。だから、「私は結婚する意志があります!」とまわりに表明して、相手探しを手伝ってもらうのが正解。また、意思を表明することは、自分を追い込む役割も果たします。もともと"いいカッコしい"の気質がありますから、結婚したいと宣言しておいて結婚できないのは格好が悪いと、結婚相手探しにも気合いが入るはず。
アラフォーの皆さま。幸せな結婚をしたいと願うのなら、まずはその気持ちに素直になりましょう。そして、その気持ちをまわりに打ち明けて、協力してもらいましょう。それが結婚するための第1歩になるのです。
粂 美奈子(くめみなこ)プロフィール
アラフォー世代上限ギリギリのフリーライター。結婚情報誌の編集&執筆を長年手がけ、結婚式をはじめ結婚にまつわるさまざまな事象について取材。オールアバウトジャパンにて「結婚式」ガイドも務める。著書『ウェディング・プランナーになる!?』、『ブライダル業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』(以上秀和システム)、『結婚準備まるごとナビ』(監修/高橋書店)など。